小さな粒の中に多くの栄養素が詰まっている胡麻にはさまざまな効能があります。なかでも特に注目されているのが、優れた抗酸化作用です。胡麻にしか含まれないゴマリグナンという成分が、細胞の老化とガン化を予防し、アンチエイジングに効果的だといわれています。また、胡麻に含まれるビタミンEも抗酸化力が強いので、W効果が期待できます。他にも胡麻にはカラダにうれしい効能がたくさんあります。

●効能
・ 骨粗鬆症の予防
・ 二日酔い防止
・ 白髪、抜け毛、乾燥肌の改善
・ 悪玉コレステロールの低下
・ 代謝を活性化し、脂肪の燃焼を助ける

黒、白、金など、胡麻にはいろんな色がありますが、これは品種の違いによるもの。栄養的な差はほとんどありません。しかし脂質の含有量と外皮の色素によって、風味とコクが変わってきます。

【　白胡麻　】
すり胡麻や練り胡麻に向いています。緑黄色野菜との組み合わせで、さらに抗酸化力がアップ！胡麻和えやサラダのドレッシングに使いましょう。
【　黒胡麻　】
皮にアントシアン、リグナン、ポリフェノールなど、抗酸化作用の高い色素を含みます。揚げ物の衣や胡麻塩にすると、香ばしさが引き立ちます。
【　金胡麻　】
白と黒との品種改良で生まれた金胡麻は、香りの成分フラボノイドが多く、香り高いのが特徴です。また油の含有量が高いので、コクがあります。胡麻の香りを特に生かしたい料理におすすめです。

栄養価の高い胡麻ですが、皮が固いため、消化吸収されにくいのが難点。胡麻の酸化を最小限に抑えるため、食べる前に食べる分だけ炒り、すりつぶして使いましょう。また、ごまは脂質を多く含むので、1日大さじ1～2杯（10ｇ～20g）が適量です。カラダに良いからといってもとりすぎは禁物ですね。