2003年9月25日(木)
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かちまいWEB版


「強くなって指導者になりたい」と将棋盤に向かう渡部愛さん

女流アマ王位戦で“女王”に
音更鈴蘭小4年の渡部さん
初出場で優勝
大人も破り全勝
「将棋の指導者が夢」

 【音更】鈴蘭小学校4年の渡部愛(まな)さん(10)が、23日に札幌で行われた第14回北海道女流アマ王位戦(北海道将棋連盟主催)一般戦の部で優勝した。初出場で成し遂げた快挙。愛さんは「相手のミスで勝てました」と謙虚に喜んでいる。(金澤匠)

 愛さんが将棋を始めたのは2年前。きっかけは、前に通っていた帯広市の東小で、担任教諭とクラスメートの対局を見たことだった。「面白そう」。しかし、愛さんはルールが分からず、すぐに、父・俊彦さん(49)=会社員=に基礎を教わった。

 その後は、練習に打ち込む日々。毎日必ず将棋盤に向かい、俊彦さんと対局する。「今年5月くらいから、お父さんに勝つようになった」と愛さん。今は、将棋教室「かちまい将棋スクール」に参加、日本将棋連盟十勝支部の有段者の指導を受けている。

 今大会には、全道各地から8人が出場した。一般戦の部は総当たり戦で、4人の女流棋士が火花を散らした。愛さんの対戦相手は、大人2人と中学生1人。ハンディはなかった。最年少棋士は相手の攻撃を「居飛車戦法」で封じた。4戦全勝。完全優勝だった。

 「もっと、強くなって、将来は、将棋の指導者になりたい」。愛さんは、12月に開催する全国規模の大会「第29回小学生名人戦」を視野に入れる。テレビの将棋対局を欠かさず観戦、棋譜をノートに書き留めている。愛さんは「北海道予選を勝ち抜いて、全国大会に出場したい」と、静かに闘志を燃やしている。

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