土俵入りも「革新的」=九重親方死去

横綱千代の富士(右手前)の土俵入り=1983年撮影、東京・蔵前国技館

 故九重親方の現役時代は、横綱土俵入りも「革新的」だった。色白のあんこ型力士が真っすぐにゆったりとせり上がるのが、伝統的な土俵入りのイメージ。前傾姿勢が激しい千代の富士のせり上がりは当初、好角家に不評だったが、やがて相撲っぷりにマッチした、独特のスタイルになっていった。

〔写真特集〕「ウルフ」千代の富士

 四股で足があれほどきれいに上がる横綱土俵入りも、これから先、見られないだろう。
 2015年5月の還暦土俵入りには、ジムで鍛えた体で登場。綱に垂らす紙垂(しで)も綱と同じ赤にして、個性とこだわりを見せた。 (2016/07/31-19:55)

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