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 志摩市民病院(三重県志摩市大王町波切)の院長(58)ら3人の医師が来年3月末での退職願を相次いで提出し、市が受理していたことが分かった。常勤医4人のうち3人が退職し、代わりの医師が確保できなければ、診療体制の大幅な見直しを迫られる。

 市病院事業部によると、院長ら外科医2人と副院長の整形外科医が今月上旬から中旬にかけて、「一身上の都合」を理由に退職願を提出した。市民病院は昨年12月、常勤医不在だった内科を受け持つ総合診療医が加わったばかり。この常勤医を除く3人が退職するという。

 大口秀和市長は27日の定例会見で、「病院の体制が維持できるよう、大学病院などを回り医師の確保に努める」と話した。

 市民病院の医師不足と赤字解消を狙い、市は今年度からの指定管理者制度移行を目指して、昨年夏に管理者を募ったが応募がなかった。このため、今年度も市の直営で外来と40床の療養病床を運営している。昨年度末の累積赤字は約7億3千万円。

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