神戸製鋼グループ会社、バネ用鋼材の強度改ざん
神戸製鋼所は9日、グループ会社が9年2か月にわたりバネ用鋼材の強度試験の結果を改ざんし、基準を満たさない鋼材に日本工業規格(JIS)表示をして販売していたと発表した。
JISの基準に比べて最大で4%強度が足りなかった。同社によると、これまでのところ、この鋼材で作ったバネを使うメーカーや、消費者から故障や事故などの報告はないという。
強度を改ざんしていたのは「神鋼鋼線ステンレス」(本社・大阪府泉佐野市)。2007年4月から16年5月にかけて製造したバネ用鋼材7400トンのうち55・6トンについて強度試験の値を改ざんし、JIS表示をして販売していた。
改ざんされたバネ鋼材の用途は、家電や家庭用品等向けが74%、給湯器等のガス設備向けが12%、自動車向けが6%などとなっている。
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2016年06月09日 23時14分
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