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    大分の震度6弱、本震が誘発した別の地震が原因

     今月16日に熊本地方で起きたマグニチュード7・3の本震で、大分県で震度6弱を観測した強い揺れは、本震に誘発された別の地震が原因とする解析結果が24日、防災科学技術研究所(茨城県つくば市)の緊急報告会で示された。

     青井しん・地震津波火山ネットワークセンター長が発表した。

     大分県内の地震計データを解析した結果、震度6弱の由布市や5強の九重町の地震計に、本震の約16秒後から、別の強い地震波が記録されていることが分かった。由布市では、本震の揺れは震度4相当の82ガルだったが、直後の大きな揺れは6強相当の717ガル。九重町では本震が5強相当の227ガル、その後の揺れは6弱相当の560ガルだった。

     青井センター長は「観測された強い揺れは、本震に誘発された別の地震によるものと考えられる。ただ、本震と地震波が重なっており、震源や地震の規模の特定は難しい」と話している。

     東大地震研究所の平田なおし教授の話「東日本大震災でも、本震に誘発された地震が各地であった。同じ現象が起きても不思議ではない」

    2016年04月24日 21時38分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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