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    熊本の余震、長周期地震動で最大「階級4」観測

     気象庁は15日、同日午前0時3分に熊本県宇城市で震度6強を観測した余震(マグニチュード6・4)に伴い、長周期地震動の揺れとしては最大の「階級4」を観測したと発表した。

     気象庁が2013年3月から試行的に長周期地震動の観測情報の提供を開始して以来、階級4の観測は初めて。

     長周期地震動は、地震の揺れの成分のうち、ゆっくり揺れる部分で、高層ビルがあると大きく横に揺れる。階級4は、高層ビルの中にいる人が立っていることができず、はわないと動くことができない状況とされる。

     14日午後9時26分の本震では、長周期地震動は階級3だった。余震で最大の長周期地震動が出たことについて、気象庁の青木元・地震津波監視課長は「(震源の)場所の違いによって、長周期の揺れが少し大きくなったのではないか」と推測する。古村孝志・東京大地震研究所教授は「海溝型の巨大地震と比べれば周期も異なり、今回は、長周期の揺れが被害の拡大にそれほどつながってはいないだろう」と話している。

    2016年04月15日 10時52分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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