「四日市公害と環境未来館」がオープン

2015年3月31日

平成27年3月21日に「四日市公害と環境未来館」がオープンしました。

1960年代の日本の高度経済発展に伴う4大公害(水俣病、イタイイタイ病、新潟水俣病、四日市ぜんそく)の中で大気汚染による被害地域として、過去の負の遺産を未来への正の資産に替える資料館であり、黄砂やPM2.5などの越境性大気汚染が懸念される中国や韓国、モンゴルなどアジア諸国との国際環境協力など、本資料館の役割が多いに期待されます。

四日市公害と環境未来館

四日市公害と環境未来館のオープニングセレモニー

 
四日市公害の展示室

三重大学は、平成13年4月に人文社会科学、自然科学、医学などを網羅する総合環境科学としての「四日市学」を構築し、平成16年4月からは共通(教養)教育において「四日市公害から学ぶ四日市学/四日市環境学」を開設して、四日市公害の教訓を活かした環境研究・環境教育を積極的に展開しています。

本資料館の開設に向けて平成26年10月に、三重大学は四日市市と協定を結び、持続可能な開発のための教育(ESD)や環境教育のプログラムに協力することとなっています。


三重大学と四日市市との協定書

三重大学は、平成27年2月から3月末までに環境・情報科学館1階において四日市公害の写真展及び語り部との交流会の開催や産官学セミナーを通じて四日市公害の教訓を明日につなぐ取組の提案を行っています。本資料館の特別展示室において、三重大学は建築学科の学生が製作した四日市港や四日市市の未来像の模型を展示しています。次世代を担う若者が環境と経済のバランスからなる持続可能な社会やまちづくりの提案を是非ともご覧ください。

 
四日市市の未来像の模型展示

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