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【阪神タイガース事件史・第3部】清原14億円、“神のお告げ”グリーンウェル…カラ騒ぎに終わった主砲獲得
その後、早稲田大学への進学を明言していた桑田が一転して巨人へ。清原は傷心の思い出で西武に入団した。その経緯を考えると、巨人が清原獲得に乗り出した時点で、阪神の勝ち目はなかった。
文句つけようのない実績
巨人に清原が入団すれば、同じ長距離砲タイプの広沢が浮く。吉田監督は広沢に目を付けた。だが、長嶋監督の「みんなほしい」のひとことで消滅した。
まさに、踏んだり蹴ったり。しかし、このオフの阪神の「悲劇」はこれだけでは終わらない。これまでのことはすべて、これから起こる「事件」の序章でしかなかった。
「強力な外国人選手はほしい。でも、中心選手は日本人で…」と言い続けてきた吉田監督も、清原、広沢の獲得に失敗したことで、方針転換をせざるを得なくなっていた。
「今の阪神を変える実力、変えられる実力を持った外国人を獲得したい」。吉田監督のそんな願いが思ったより早くかなう。
12月に入って、球団は名門ボストン・レッドソックスの主砲を務めた右投げ左打ちのマーク・グリーンウェル外野手の獲得を発表した。球団史上で最高実績を持つ大リーガーだった。
大リーグ通算で1400安打、130本塁打、726打点、打率は3割3厘、盗塁80。文句のつけようがない数字を残していた。
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