REVIEW

『ULTRA BLUE』
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宇多田ヒカル

『ULTRA BLUE』

TOSHIBA-EMI / TOCT-26067 / \3,059(Tax in) / 06/06/14発売
'02年の『DEEP RIVER』以来4年の歳月を経て、宇多田ヒカルが通算4枚目のアルバム『ULTRA BLUE』をリリースする。いつも時代の最先端をゆく宇多田ヒカルに、キャッチーなメロディとか、独特の歌声とか、そんな感想は最早必要ない。何より強く感じたのは、彼女の絶大なる能力だ。

気づけばこの4年間でリリースしたシングルは5枚を数えていたのだが、'03年の「COLORS」や'04年の「誰かの願いが叶うころ」など、2年も3年も前に発表された楽曲が、TV-CMタイアップ・ソングとして昨今しばしば耳にするM-1「This Is Love」と遜色ない新鮮味をもってして耳に伝わってくることに、驚きよりも納得感が自分の中で勝ってしまうアーティストは、決して多くないと思う。

特に、楽曲の色あせるスピードに凄まじいものがあるポップ・ミュージック・シーンでこのように感じさせられることは極めて稀である。聴けば聴くほど宇多田ヒカルの才能に感嘆し、同時に納得するのだ。何故、彼女の楽曲はいつも斬新で新鮮に感じるのだろう。何故、彼女の歌声はこれほどまでに輝かしく鮮やかに聴こえるのだろう。そんな疑問も、「宇多田ヒカルであるが故」と片付いてしまうのだ。無数の音の散りばめられ方が、まるで星が瞬いているように感じさせられる、至高の傑作。

(VIBE/野田悟)
1.This Is Love
2.Keep Tryin'
3.BLUE
4.日曜の朝
5.Making Love
6.誰かの願いが叶うころ
7.COLORS
8.One Night Magic feat. Yamada Masashi
9.海路
10.WINGS
11.Be My Last
12.Eclipse(Interlude)
13.Passion

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