五輪エンブレムは投票で最終決定

2016年3月8日13時24分  スポーツ報知

 2020年東京五輪・パラリンピックの公式エンブレムを決定する大会組織委員会のエンブレム委員会の会合が8日、都内で開かれ、最終選考は委員21人の投票によって候補4作品から1作品選ぶことが決まった。

 大会組織委によると、最終選考は委員会を開催し、1日かけて4段階で行われる。〈1〉組織委事務局が、審査前に国民参画により募った意見結果を各委員に通知。〈2〉国民からの意見を踏まえ、各作品について議論する。〈3〉各委員がコメントする。〈4〉1人1票で投票を行う。投票は一つの作品が過半数を超えるまで行われ、1回の投票で決まらなかった場合は、最下位の作品を除き、再度投票する。当日出席できない委員は事前に投票する。

 投票後、同日中に組織委理事会を開催予定。選考結果を報告し、承認を得て最終決定となる。

 東京芸術大学長の宮田亮平委員長(70)は、最終審査の期日について「3月中は厳しい」との見方を示した。宮田氏は、4月1日付で文化庁長官就任が決定しているが、「エンブレムが決まるまで、委員長は続けます」と力強く話した。同大学長は3月31日で退任する。

 現在、公表に向けて商標登録調査中の4作品の進捗(しんちょく)状況について、組織委担当者は「コメントできない」とした。国民参画の意見募集期間は、組織委公式サイトやハガキで10日程度を予定している。

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