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2010年9月25日 (土)

風海鰻(日陰干しハモの前菜)

201009_3  海鰻(ハイマン)とはハモのことで、香辛料と共に茹でたハモを日陰干ししてから、低温の油でじっくり揚げた料理で、上海料理の一種です。

 魚に限らず、鶏肉なども同様に日陰干しして(風鶏:フォンジィ)熟成させる事がありますが、大陸国家だけあって日本の干物よりも保存性に優れているというか、固めではあります。

 さて、ハモは生命力が強く、薬膳的な効能としても益気作用~“気”のエネルギーを高めるとともに胃腸機能を良くする作用があるとされるほか、利尿作用もあるとされています。

 ところで生命力が強い食材は“気”のエネルギーを多く含んでいるという考え方は、野菜などでも同じで、豊かな土壌で栽培された野菜にはミネラル分やビタミン、ファイトケミカルとよばれる活性成分が豊富に含まれています。反対に、いくら無農薬でも工場のようなところで人工光などを使って育てられた野菜は、農薬や虫の心配はないものの、極めて生命力が弱く、見た目はきれいでも“気”を補う作用は乏しいと考えられます(実際に栄養素も多くは含まれていません)。

 最近知ったことですが、土の中に有用菌がいっぱいいるような土壌で育った野菜には虫が付かないそうです。よく虫が食べるのはおいしいからだなどと言われますが、虫やカビなどがつくのは生命力のない野菜だということを、本気で野菜を栽培されている方から聞きました。

 そう言われてみれば人間も同じで、元気な人のからだでは病気の原因となるような細菌もウイルスも増殖できません。また、そういった元気なからだづくりには食べものの“気”が欠かせないということです。

 

 

 

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