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関空・伊丹運営、関西エアポートと正式に契約

4月から新体制

 関西国際空港と大阪(伊丹)空港の運営権売却(コンセッション)で、オリックスと仏空港運営会社ヴァンシ・エアポートを中心とした企業連合が設立した新会社「関西エアポート」は15日、新関西国際空港会社との間で正式に契約を締結した。

 契約期間は2060年3月末までで、関西エアポートは運営権の対価などとして、毎年490億円以上を支払う。事業は16年3月末に新関空会社から関西エアポートに移管され、4月から空港運営の新体制がスタートする。

 関西エアポートは、契約締結後に開いた記者会見で、社名や、初代社長にオリックス副社長の山谷佳之氏が就任した人事などを正式に発表した。副社長には、ヴァンシ役員のエマヌエル・ムノント氏を起用する。

 今後、格安航空会社(LCC)の拠点としての関空の存在感をさらに高めるため、現在建設中の第3ターミナルに加えて第4ターミナルを整備するほか、ヴァンシが欧州やカンボジアなどで運営する25空港と連携して新路線を誘致し、業績を向上させる計画だ。

 関西エアポートには、両社のほか、大手私鉄や電力、ガスなど関西の企業を中心に計30社が資本参加する。

2015年12月15日 Copyright © The Yomiuri Shimbun

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