(台北 23日 中央社)与党・国民党の林郁方・立法委員(国会議員)は22日、主力戦闘機F16A/Bの改良を、早ければ2017年から開始する計画を明らかにした。総費用は1100億台湾元(約4100億円)。
林氏によれば、改良は国産戦闘機「経国号」の開発・製造などを手がけた漢翔航空工業が毎年25~28機のペースで実施。2022年までに完了させる予定だという。
製造元の米防衛大手ロッキード・マーチンは現地時間21日、アップグレード型「F16V」の初めての飛行試験をテキサス州フォートワースで成功させたと発表。公開された機体番号から国軍保有のF16Aではないかと台湾で話題になっていた。
改良の最大の特徴は最新型レーダー「アクティブ電子走査アレイ」(AESA)の搭載。空中と地上の目標を同時に探知、追尾する機能を持ち、複数の対象をロックオンできる。
台湾は1990年代にF16A/Bを150機購入。145機が現役で、一部は米国で訓練やテストなどに使用されている。
(呂欣ケイ/編集:杉野浩司)