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 石破茂地方創生相は9日、自身を支持する議員でつくる「無派閥連絡会」を解散し、派閥の「石破派」を近く結成する考えを正式に表明した。10日にも支持議員による会合を開き、派閥結成に向けた準備を進める。

 石破氏は9日、新たな派閥立ち上げについて記者団に、「政策集団をつくるという責任を感じている」と語った。「安倍首相も首相になるまで5年以上も政権構想を練り、その結果が政権の安定につながっている。時間はいくらあっても足りない」とも述べ、次期総裁選に向けて準備を進める考えを示した。石破派には20人超の参加を見込む。

 ただ、派閥結成には無派閥連絡会の中からも戸惑いの声が上がる。石破氏の側近の一人である自民党の小此木八郎国対委員長代理は9日、記者団に「(石破氏は)私の抱いている派閥のイメージとは似つかわしくない」と述べ、石破派に参加しない考えを表明した。(菊地直己)