WHITE PEACE Project とは|【戦後70年県民キャンペーン】WHITE PEACE Project

スペシャルサポーター

「ホワイトピースプロジェクト」に賛同いただいた新潟県ゆかりの皆さまに「平和へのメッセージ」を寄せていただきました。

大林宣彦

大林宣彦:平和って「訳がわからない」もの。でも、それを考え続けるしかない。

おおばやし・のぶひこ

1938年生まれ。8歳で敗戦を迎え、学生時代から日本の自主製作映画の草分けとして活躍。
25歳で渡米しハワイのパールハーバーで真珠湾攻撃で息子を殺された父親と出会い、アメリカ本土では「ジャップ!」と罵倒されてホテルを追い出される経験をしている。
2012年「この空の花—長岡花火物語」(監督・原作・脚本・編集)を公開。

僕が長岡花火を初めて見たのは2009年。川辺でね、こんな黄昏は東京にはないなぁと感心していたら、白くて地味な花火が「どーん、ぱーん」と空に弾けて、その後に群青色の空が見えた。そしたら「どーん、ぱーん」と、また白い花火が弾けて、空が漆黒に変わった。つーっと、涙が出ちゃってね。弾けた後の闇の中に、花火の心が見えたんです。

僕は敗戦少年です。お国の「正義」のために死ぬことを教えた国民学校に通って、戦争ごっこが唯一の楽しみで、そして戦争に敗けて進駐軍に殺されると覚悟をしたらチョコレートとチューインガムで、教科書に墨を塗って、鬼畜米英は「優しい人たちの素晴らしい国」で、戦争はもう嫌だと思っていたのに隣の朝鮮戦争で景気が良くなって食卓にごちそうが載って、それを全部子ども時代に経験してしまった。
マッカーサーは日本人の精神年齢を12歳だと言ったでしょ?
ドイツもイタリアも大人の国だから敗戦国の扱いを受けた。
そしてそこから立ち上がった。
だけど日本は12歳の国だから敗戦を経験しないまま漂流した。
そして僕ら敗戦少年はGHQの占領政策を鵜呑みにしてしまったことに、後で気づくんです。

3・11が起きた時、僕は長岡へ行って既に書き上がっていた脚本を書き直しました。今こそこの映画を撮なきゃと思ったから。日本は3・11から敗戦をやり直せる。その時必要なのは、戊辰戦争に敗れた長岡の、敗けた里の哲学だと僕は思った。

そして「訳が分からない」と言われる映画ができた。考えてみてください。戦争は分かりやすい。だって勝者の「正義」がそこにあるから。一方平和は、みんなが望んでいるのに実現しない。
では、どうすれば良いのか。
その訳の分からなさを考え続けていく「正気」の中からしか生まれない。敗戦少年の僕らから見たら、今の日本は恐ろしいことばかり。どうか、平和について考えて、訳の分からぬ現在と向き合うことを、諦めないでください。

嘉瀬誠次

嘉瀬誠次:「白菊」という名が付いた時。

かせ・せいじ

1922年長岡市に生まれ、43年新発田歩兵連隊に応召しシベリア抑留を経験。
帰国後嘉瀬煙火工業を率いて長岡花火で初の三尺玉を上げ、
ロサンゼルスオリンピックを始め世界各地で花火を上げている。
「シベリアで戦友のために花火を上げてみたい」と発言したことがきっかけとなり、
90年に旧ソ連のハバロフスクで花火を上げる。2006年引退。

花の白菊は元からあったし、白い花火も元からあった。ただそれを白菊とは呼んでなかった。
追悼の白い花火に白菊の名が付いたのは、一緒にシベリアへ抑留された、栃尾の諏佐君を訪ねた時だ。

アムール川で花火が上げられるとなった時、おれは諏佐君のところへ相談へ行ったんだ。やると決まってうれしかったし、自分でやりたいと言ったことだしね。でも、戦友はどう思うか知んね。戦場ではね、多少階級は違っても、みんなが「戦友」。一緒に命がけで戦う。命かけた男の友情ってのは、口では言い表せないもんだ。その戦友が、どう思うか。今更…って思うかも知んねし「重労働させらいて、戦友死なしたロシア人になんか見せるな」言うかも知んねしの。そう言う気持ちは、なきにしもあらずらろ?
「おれやぁ、シベリアの戦友のとこへ花火を上げに行こうと思うて」と、こう話したんだな。すると諏佐君が「それはいーい、ことだなー」と、言った。それで「どんげの花火を上げるんだ?」と、こう聞く。「白菊のようなやぁ…」と口に出して、その花火を頭ん中へ思い描いてそれを戦友に見てもらおうと思ってさ」と言うたら、
涙ががーっと溢れてきてさ。どんが花火かなんて、聞かれると思ってねかったし、どんげ花火を上げようかとそれまで考えてもなかった。白菊のようなんてのも思ってねかったんだね。聞かれた時にぱっと、さみしそうだけど大きい、白菊のような花火が、頭ん中でしんなりと開いた。
それと同時に悲しさとか、がまんがならねで涙がこぼれたんだ。それで、白菊らんだ。

そしてハバロフスクで、真っ暗のところへ花火を上げて「おい、中村。見たか?小林!見たか?おれの上げた花火見てくれや」。
昔の気持ちに返ってさ、花火の空を見上げて、ようやく納得した気持ちになった。

  • 越乃 リュウ

    こしの・りゅう
    元宝塚歌劇団月組組長 / 新潟市出身

    「なぐさめられるより なぐさめること
    理解されるより 理解すること
    愛されるより 愛する事」
    簡単なようで 難しい 私が 思う 平和への基盤

  • 奥村 愛

    おくむら・あい
    バイオリニスト / 新潟市出身

    いつの日か
    世界が笑顔で
    つつまれますように

  • 伊藤 聡子

    いとう・さとこ
    フリーキャスター / 糸魚川市出身

    人には爆弾を夜空に咲く大輪の花に変えて幸せを作り出せる力がある。
    長岡花火の願いを今あらためて決意とし、戦争で亡くなられた尊い命を胸に刻んで平和への想いを世界に発信していきましょう。

  • 小澤 奈々花

    おざわ・ななか
    モデル / 阿賀野市出身

    平和への祈りを込めて打ち上げられている長岡花火。
    今こうして恵まれた環境で生活が出来、平和がつづいていることに感謝しながら今年も長岡花火を見て手を合わせ、祈りを捧げたいと思っています。
    世界中の人々が笑って過ごせますように…

  • 青島 健太

    あおしま・けんた
    スポーツライター / 新潟市出身

    新潟の伯父は零戦乗りでした。空中戦で弾が手を貫通。
    子どもの頃に見たその手が私にとっての戦争の怖さでした。平和だからこそスポーツを楽しめる。
    伯父が乗馬を趣味にしていたのもそんな願いからなのだと思います。

  • 三遊亭 白鳥

    さんゆうてい・はくちょう
    落語家 / 上越市出身

    今の日本程平和で安全な国はないんだよ。
    でもそれが当たり前だと思っているみんなが危険なんだ。
    新聞に載っている外国の自爆テロの記事はまるで映画のように他人ごと。
    それじゃダメなんだ。みんな一つの地球のことなんだ。

  • スネオヘアー

    すねおへあー
    ミュージシャン / 長岡市出身

    地球上のすべての争いが、なくなりますように。
    過ちを決して繰り返さない。
    子供たちに未来を。

  • 星野 知子

    ほしの・ともこ
    女優 / 長岡市出身

    子どものころから、夜空の花火を見上げるたびにせつない気持ちになりました。戦争は知らなくても、長岡に生まれ育った私は平和の大切さを感じていたのだと思います。
    たくさんの失われた命のためにも、平和であることを祈っています。

  • 大桃 美代子

    おおもも・みよこ
    タレント / 魚沼市出身

    天空に咲け
    平和の光

  • 原 幹恵

    はら・みきえ
    女優 / 村上市出身

    この花火につまったたくさんの人達の想いが伝わって、花火のような大きな笑顔が溢れる世界になることを願います。

  • Megu

    めぐ
    新潟発アイドルユニット / Negicco

    平和の捉え方は人それぞれだと思いますが、今私が体験している日常の平和が永遠に続く事を願います。

  • Nao☆

    なお
    新潟発アイドルユニット / Negicco

    今私たちが生まれてから日本はずっと平和が続いています。
    この事がどんなに幸せな事か、戦争がいかに悲惨な事なのか、終戦記念日や何処かで反芻しながら平和の持続を願いましょう。
    人が殺し合う事はもう絶対に無い地球にしたいです。

  • Kaede

    かえで
    新潟発アイドルユニット / Negicco

    ひとりひとりが、例えば同じ学校の人や、仕事場の人、自分の近くにいる人達を思いやってみる事から始める事で少しずつ、世界が平和に近づいて行くのではないかと思います。
    出来る事から少しずつ。

  • 小正 裕佳子

    こまさ・ゆかこ
    獨協医科大学国際疫学研究室福島分室助教 / にいがた観光特使

    声を聞かないこと 認めないこと 押しつけること 理由もなくおびやかすことをやめよう。
    自分の心の満足のために 誰かに痛みを負わせればその痛みは跳ね返ってやってくる。
    立ち止まる勇気は いのちの幸せの糸口。

  • 水谷 悠莉

    みずたに・ゆうり
    NSTみんなのニュースキャスター

    大切な人と、笑顔をかわし、食事をする。
    そんな、日々の小さな幸せが、明日への夢や希望を育てます。
    急速に変化していく社会の中、誰もが日常のささやかな幸せを実感できる世の中であってほしいと、心から願います。

  • 杉本 一機

    すぎもと・かずき
    NSTみんなのニュースキャスター

    徴兵された経験を持つ方にお会いした際「死にゆく仲間を見ながら、口が裂けても戦争批判はできなかった」と悲痛な面持ちで話してくれました。
    当時表せなかったその思いを、今伝えていく必要があると強く感じました。

  • 新海 史子

    しんかい・ふみこ
    BSNアナウンサー

    私がいつも心がけているのは、「自分の心を穏やかにする」ことです。
    そうすることで人を理解し、許すことができます。
    相手を思い、助け合う。その気持ちの繋がりが平和な世の中を創っていくと思います。

  • 近藤 丈靖

    こんどう・たけやす
    BSNアナウンサー

    なぜ争いが絶えないのか。
    世界中の、無邪気に懸命に生きている人たちが、恐怖におびえず、笑顔で暮らせますように。

  • 小山 裕久

    こやま・ひろひさ
    UXアナウンサー

    戦争を経験した人しか語り継ぐことができないことがきっとあります。
    私たち「知らない世代」ができることは、それに対して真剣に耳を傾けることではないでしょうか。
    2度と戦争を繰り返さないために。

  • 三河 かおり

    みかわ・かおり
    UXアナウンサー

    家族や友人と会話を楽しみ、お腹いっぱいごはんを食べて、温かい布団で眠る…。
    当たり前のように過ごしている日常は、平和だからこそ。
    この先も笑顔で幸せに暮らしていけるように、守るべきものがあるはずです。

  • 堀 敏彦

    ほり・としひこ
    TeNYアナウンサー

    私が子供の頃、ジローズの「戦争を知らない子供たち」と言う歌がありました。
    今、この歌さえ知らない子供たち。
    やがて戦争体験者はいなくなる時代が訪れます。
    今、戦争体験者の言葉を聞いておかなければ・・・。

  • 諸橋 碧

    もろはし・あおい
    TeNYアナウンサー

    母の実家で見つけた古い写真。
    写っていたのは、陸軍士官学校の制服を着た祖父。
    今の私よりも、若い祖父。
    祖父から母、そして私へとつながる命。
    平和だからこそ、つながる命。
    受け継ぎ、守り続けたい、平和への想い。

  • 島村 仁

    しまむら・じん
    FM PORTナビゲーター

    日々助け合い、お互い様の気持ちを持てばそれが人と人の心を繋ぎ平和への序章となる。
    森という世界を見よう。
    木という日常を見よう。
    ドーン。
    花火の音なら何度でも聞きたいものです。

  • 佐藤 智香子

    さとう・ちかこ
    FM PORTナビゲーター

    トマトを冷やし、ヘタが痛いくらいの茄子を焼き茄子にし、茹で上がったばかりの枝豆を盆笊にあげる。
    夏の日常が営める幸せを、子供達にも伝えていきたい。
    世界中にあるそんな日常が、特別にならないように。

  • 北口 麻奈

    きたぐち・あさな
    FM-NIIGATAパーソナリティ

    今日も、支えてもらっている。
    このことを忘れなければ、優しくなれるはず。
    相手に怒りをぶつけるより、相手を理解しようとすることから始めたい。
    平和な気持ちで、平和な世界を。

  • 千葉 暢彦

    ちば・のぶひこ
    FM-NIIGATAパーソナリティ

    恒久の平和を祈り上がる白菊
    戦後70年、
    幾千の悲惨な涙が流れた出来事も月日によって残念ながら風化してしまう。
    決して忘れない為に空に白菊が咲くのだろう恒久の平和を胸に。

  • 赤堀 元之

    あかほり・もとゆき
    新潟アルビレックスBC監督 #89

    私たちが日々全力で野球に取り組めているのは世界が平和だから。
    この世界から戦争は無くなってほしいと思います。
    人々が互いを思いやることのできる世界を作っていきましょう。

  • 足立 尚也

    だち・なおや
    新潟アルビレックスBC監督 #8

    こうして野球ができているのも私たちを支えてくださる地域の皆様のおかげです。
    そのことに感謝し、私たちのプレーで地域と地域の子どもたちを笑顔にできるように全力でプレーしていきたいと思います。
    いつまでも地域と地域の子どもたちが平和で過ごせますように。

  • 川口 尚紀

    かわぐち・なおき
    アルビレックス新潟 #24

    地元で行なわれる長岡花火は、平和への願いを込めたものだと子供の頃から聞かされていました。
    長岡花火を見上げながら平和への想いをめぐらせる時間はとても大切なものです。
    今年も大切な時間を迎えられることに感謝します。

  • 大野 和成

    おおの・かずなり
    アルビレックス新潟 #2

    スポーツを通じて思いやりや尊重する気持ちを持ち地域や人を愛する。
    自分にとって身近なことから始めるのが、平和への一歩だと思います。

  • 久保倉 里美

    くぼくら・さとみ
    新潟アルビレックスランニングクラブ

    一人一人の願いは非力でも、それがたくさん集まれば大きな大きな花を咲かせてくれること、たくさんあると思います。
    そんな人間の可能性を信じてずっとずっと想い続けていくことが大切なんじゃないかなと思います。
    それが平和への道につながっていると信じて・・・

  • 出岐 奏

    でき・かなで
    新潟アルビレックスBBラビッツ #34

    平和はたった一人が願っても
    叶うものじゃないかもしれないけど
    その一人さえも願わなかったら叶うことはない
    みんなで強く願えばきっと叶う。
    世界が平和でありますように…

  • 池田 雄一

    いけだ・ゆういち
    新潟アルビレックスBB #32

    戦後70年を経た今、自分はプロバスケットボール選手として人種、国籍、宗教を超えた環境でプレイ出来る事に感謝しています。
    そしてそれを子供達の夢や笑顔に繋げる事が、一アスリートとしての責任だと自答しています。
    子供達の幸せ、世界中の平和に貢献できますように。

  • アルビレックスチアリーダーズ

    アルビレックスチアリーダーズ

    新潟から笑顔の輪を
    全ての人が平等で
    全ての人が幸せと言える
    平和な日を祈って

  • 藤沢 周

    ふじさわ・しゅう
    作家 / 新潟市出身

    自分が自分であること――。
    その喜びは、あなたがあなたであること。
    人それぞれの豊かさを愛することから、平和は始まるのだと思います。
    「白菊」の光に照らされる、多くの顔が幸せでありますように。

  • ドナルド・キーン

    どなるど・きーん
    日本文学研究者・文芸評論家

    平和の原点は、憲法第九条です。
    故に日本は戦後ひとりの戦死者も出していません。
    憲法第九条は、最も美しい世界の宝です。
    それを理解しない、戦争の醜さ悲惨さが分からない政治家や人々がいることを悲しみます。

  • 鈴木 Q太郎

    すずき・きゅうたろう
    お笑い芸人 / 南魚沼市出身

    ぼくのギャグで皆さんが笑顔になり、
    平和な世界がずっと続くことを願っています。
    その為には、まずは、ぼくが皆さんが笑顔になれる
    面白さを身につけないと・・・(笑)

  • 渋谷 飛鳥

    しぶや・あすか
    女優 / 新潟市出身

    優しさと思いやりにあふれたこの場所に生まれ育ったことに、感謝しています。
    明日が当たり前にある幸せを、ずっとずっと守っていけますように。
    伝えていけますように。

  • 若松 英輔

    わかまつ・えいすけ
    批評家 / 糸魚川市出身

    今、出会いつつある人々との間に作り上げるもの。
    日常のなかに実現するもの。
    悲しみの彼方に見出すもの。
    生者だけでなく、すでに亡き者たちと共に守るもの。
    それが、今日求められている平和の姿のように思います。