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玉音放送、10秒以上短かった…原盤を初の公開

  • 昭和天皇の肉声が録音された終戦の玉音放送のレコード原盤(代表撮影)
    昭和天皇の肉声が録音された終戦の玉音放送のレコード原盤(代表撮影)
  • 終戦の「玉音放送」 原盤を公開
    終戦の「玉音放送」 原盤を公開

 戦後70年にあたり、宮内庁は8月1日付で、昭和天皇による終戦の玉音ぎょくおん放送の録音原盤と音声を初めて公開した。

 レコード原盤から再生した声は、複製を重ねた既存の音源に比べて明瞭で、ラジオ放送を通じて自ら終戦の混乱収拾にあたった44歳当時の昭和天皇の肉声がよみがえった。終戦の「聖断」が行われた皇居内の御文庫おぶんこ付属室(地下防空ごう)内部の写真、映像なども公開された。1日から同庁のホームページで公開される。

 宮内庁によると、テレビなどで聞かれる玉音放送の読み上げ時間は多くが4分41~43秒だったが、今回再生された原盤はそれより10秒以上短い4分30秒だった。

 既存の音声は1946年7月、連合国軍総司令部(GHQ)が原盤から複製したものが音源。その後、複製を繰り返す中で、再生速度が遅くなり、本来の肉声より低く、くぐもった声になったとみられる。

2015年08月01日 05時48分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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