大悟の妻・輪子が経営する中国料理店「天中殺」は、景気が良かったころは大繁盛していましたが、その後は景気が悪くなり店の規模を縮小して、輪子の占いも生業の一つとしています。宴会場だった2階はリフォームして「マ・シェリ・シュ・シュ」従業員に下宿として貸し、3階は池畑家の住居になっています。では、希が下宿し、横浜メンバーが集うお店でもある「天中殺」を紹介しましょう。
美術チームはデザインする上で大切にしたのは、希がはじめて横浜にやって来たときに異世界に迷い込んだような違和感。そして、西洋文化が薫るもう一つの<横浜編>メインセット「マ・シェリ・シュ・シュ」との対比です。横浜らしいもう一つの異国・中華街にお店の場所を設定し、美術スタッフみんなが思う「中華街」のイメージを持ち寄って、中華街をデフォルメしたカンフー映画に登場するような空間をデザインしました。能登とも「マ・シェリ・シュ・シュ」とも違う、街のにぎやかさ、雑踏感、そして建物の間から垣間見える外観が特徴です。