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巡査長、飲酒帰宅後に車運転 容疑で逮捕

事故で大破した乗用車=15日、泉署

 仙台市泉区で飲酒運転し自損事故を起こしたとして、宮城県警は14日、酒気帯び運転の疑いで、同県富谷町富ケ丘1丁目、県警機動警ら隊巡査長の山本亮容疑者(27)を逮捕した。山本容疑者は事故後、車を放置していったん逃走しており、県警は道交法違反(事故不申告)容疑でも立件する方針。

◎「飲酒運転ばれるのが怖かった」事故後、一時逃走

 逮捕容疑は14日午前2時55分ごろ、泉区泉ケ丘3丁目の国道4号で、酒気を帯びた状態で乗用車を運転した疑い。調べに「ビールをジョッキで5、6杯飲んだ。飲酒運転がばれるのが怖かった」などと容疑を認めている。
 県警によると、山本容疑者は非番だった13日午後7時〜14日午前1時ごろ、同僚1人と友人2人の計4人で泉区内の飲食店2軒で酒を飲み、タクシーで帰宅。その後、父親が所有する車を運転して1人で約1.5キロ離れた泉区のラーメン店に向かった。食事を終え帰宅する途中、歩道に進入しガードパイプなどに衝突した。車は前方が大破したが、けが人はなかった。
 事故後、同容疑者は徒歩で逃走したものの、約1時間後に現場に戻った。110番で駆け付けていた泉署員にいったんは「運転していない」と否認したが、すぐに容疑を認めたという。呼気検査で基準値を上回るアルコールが検出された。
 山本容疑者は「飲酒運転の発覚を恐れて逃げた。いずれ捜査が自分に及ぶと考え、現場に戻った。取り返しのつかないことをした」と話しているという。
 現場は片側2車線の右カーブ。縁石を乗り越え、50メートル近く歩道を走行し、のり面に落ちたとみられる。現場に目立ったブレーキ痕がないことなどから、県警は居眠り運転の可能性もあるとみている。
 県警の花井稔警務部長は「警察官としてあるまじき行為だ。事実関係を明らかにした上で厳正に処分する」との談話を出した。


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2015年06月15日月曜日

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