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スマホ 高校生「生活に影響」3割…岡山

睡眠、勉強時間削られた 小中生も同傾向、県教委調査

 岡山県内の高校生の3割強が、スマートフォン(スマホ)やインターネット、ゲームなどで生活に影響が出ていると感じていることが、県教委の調査でわかった。

 その多くが、使い始めるとやめられず、勉強をする気にならないと回答。担当者は「適正な使用方法を、家族で考えてもらう必要がある」とする。

 調査は昨年11月、小学4年~高校3年を対象に実施。小学生2976人、中学生2911人、高校生1858人から回答を得た。

 その結果、小学生の31・2%、中学生の46・7%、高校生の97・0%がスマホなどを所持。それぞれ9・2%、25・5%、27・9%が1日に3時間以上使っていた。

 高校生の場合、使用時間帯(複数回答)は82・1%が「自宅で一人でいるとき」で、午後11時以降も30・7%いた。35・4%が日常生活に影響が出ているとし、その内訳(複数回答)は、「勉強する気にならない」56・9%、「やめられない」42・6%、「きちんと睡眠をとれない」31・1%の順で多かった。

 さらに、40・1%が削られた時間があると答え、内容(同)では「睡眠時間」と「学習時間」がそれぞれ56・4%、54・4%で半数以上に達していた。

 同様の傾向は小中学生でもみられた。小学生の5・1%、中学生の21・5%が午後11時以降もスマホなどを使い、影響を感じた23・5%の中学生のうち、63・1%で勉強意欲がわかないと回答していた。

 小学生の54・8%が家庭で利用ルールを決めている一方、高校生はわずか13・4%。小学生の65・3%、中学生の59・0%が使用時間で最多だったのに対し、高校生は34・3%にとどまり、知らない人にメールを返信しないの40・3%がトップだった。

 昨年11月、小中学生のスマホの利用を午後9時以降、制限する取り組みを始めた県教委は、「小学生の頃から正しく使う方法を身に付けさせ、保護者にもルール作りに協力を呼びかけたい」とする。

成羽中「午後9時終了」宣言

 高梁市立成羽中学校は6日、スマホなどの使い方を考える緊急集会を開催。生徒会が「9時だよ!全員終了」のスローガンを掲げ、生徒約110人に午後9時以降は使用を自粛するよう呼びかけた。

 生徒の約4割がスマホを所持。無料通話アプリ「LINE」でトラブルになったり、ゲームで多額の料金を請求されたりしたケースもあることから、使用制限を決めた。(中村申平、根本博行)

2015年02月08日 09時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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