彼女の名前はきゃりーぱみゅぱみゅ。1993年生まれ、東京都出身。

 読者モデルとして有名になったきっかけは、中高生をターゲットにした雑誌『HR』(グラフィティマガジンズ)。2010年3月に創刊した同誌は、「高校生参加型新雑誌」と銘打ち、毎号、一般の高校生のスナップを大量に掲載する。彼女は原宿に遊びに来ていた際に編集スタッフに声をかけられ、創刊号のスナップページに掲載。2号では早くも単独で表紙を務めた。その後、『KERA』(インデックス・コミュニケーションズ)、『Zipper』(祥伝社)など「青文字系」と呼ばれる女性ファッション誌に数多く登場している。

 『JJ』(光文社)や『Cancam』(小学館)などの女性ファッション誌が「赤文字系」と呼ばれるのに対し、「青文字系」は主に原宿系のストリートファッションを楽しむ若い女性をターゲットにした雑誌を指す。昨秋から彼女が所属するアソビシステムも、「青文字系」のモデルが多数在籍している。

 キュートなルックスやファッションセンスに加え、彼女が同世代を魅了する理由を、所属事務所の担当者は「キャラクターの濃さでは」と話す。『HR』では当時の交際相手と表紙に登場。ブログでは自身の恋愛や高校生活について隠さずに語る。ブログで毎回のように特技である「変顔」をアップし、将来の夢を「ファッション芸人」と公言したこともあるようにギャグパフォーマンスも多い。

 高校を卒業した今春から、芸能活動を本格化。現在もつけまつげのプロデュースやニコニコ生放送で冠番組『きゃりーのウェイウェイNICOちゃんねる』を持つなどしているが、これからさらにさまざまなメディアへの露出が増えそうだ。彼女が影響を受けたというレディー・ガガが「ポップアイコン」と言われたように、きゃりーぱみゅぱみゅが「原宿のアイコン」と認識される日も近いのかもしれない。

「きゃりーぱみゅぱみゅ」は、本名にちなんだあだ名からつけた活動名(画像クリックで拡大)

(文/小川たまか=プレスラボ)