防災拠点が本格稼働 陸前高田市消防センター


 東日本大震災で被災し、津波復興拠点整備事業で再建された陸前高田市高田町の市消防防災センターは16日、本格稼働した。新施設は最新鋭の消防・救急デジタル無線システムなどを完備し、地域の防災拠点として運用される。

 同日は震災以降活動していた同市高田町の仮庁舎から、ポンプ車や救急車など16台を同センターに移動。職員が通信指令室への携帯電話からのテスト通報を行うなど入念にチェックした。

 同センターは庁舎棟と体験棟で構成し、通信指令室のある庁舎棟は鉄筋コンクリート造2階建て。同室には2016年5月末までに全国の消防本部に設置される消防・救急デジタル無線システムを導入。災害現場から素早く画像や映像を送ることができる。

 縦約0・57メートル、横約1メートルの八つのスクリーンは通報件数、気象情報、消防車両の出動状況、衛星利用測位システム(GPS)で特定した災害地点などを即座に表示できる。

【写真=消防・救急デジタル無線システムが導入された通信指令室】

(2014/12/17)

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