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【維新分党】再び石原氏新党結成へ 結い合流めぐり橋下氏と決裂

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【維新分党】
再び石原氏新党結成へ 結い合流めぐり橋下氏と決裂

 日本維新の会の石原慎太郎共同代表は28日、名古屋市内で橋下徹共同代表(大阪市長)と会談し、橋下氏が主導する結いの党との合流に反対だとして分党を申し出た。橋下氏も了承した。石原氏は離党し、新党を結成する。自民党などに対抗する「第三極」を目指した維新は憲法観の違いなどを克服できないまま、約1年半で分裂することになった。

 会談は石原、橋下両氏だけで約20分間行われた。石原氏は、橋下氏らが目指す今夏までの結いとの合流について「自主憲法制定を認めない政党と一緒になることはできない」と党を割ることを提案し、橋下氏も受け入れた。

 石原氏は会談後、東京に戻り、平沼赳夫国会議員団代表らと対応を協議。新党を結成することを確認した。29日に記者会見を開き、経緯を説明する。

 維新所属の国会議員は衆参あわせ計62人。このうち石原氏とは、平沼氏ら旧太陽の党系を中心に少なくとも15人以上が行動をともにするとみられる。一方、橋下氏は今後、結いをはじめ民主党なども巻き込んだ野党再編を加速する考えだ。

 維新は橋下氏が代表を務める地域政党「大阪維新の会」を母体に平成24年9月に発足。同年11月、石原氏率いる太陽の党(当時)と合流。同年12月の衆院選では54議席を獲得し、自民、民主両党に次ぐ勢力となったが、その後、憲法や原発政策などをめぐる党内の政策の対立が表面化していた。

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