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【九州場所】旭天鵬、あるぞ史上初40歳V!1敗キープ、三役昇進ある

2014年11月18日6時0分  スポーツ報知
  • 豊ノ島(下)をはたきこみで破り、1敗を守った旭天鵬

    豊ノ島(下)をはたきこみで破り、1敗を守った旭天鵬

 ◆大相撲九州場所9日目 ○旭天鵬(はたき込み)豊ノ島●(17日・福岡国際センター)

 西前頭11枚目・旭天鵬が、昭和以降最年長となる幕内での勝ち越しを決めた。東前頭6枚目・豊ノ島をはたき込んで、40歳2か月4日で給金直し。能代潟の40歳1か月15日を更新した。優勝争いでも1敗を守り、トップの鶴竜を1差で追走。優勝制度ができた1909年6月以降で太刀山の38歳9か月(1916年5月場所)を超え史上最年長となる奇跡の“不惑優勝”を狙う。1敗は旭天鵬のほか、東横綱・白鵬、西大関・稀勢の里の3人。

 「角界のレジェンド」の快進撃が止まらない。旭天鵬は豊ノ島に土俵際まで追い込まれながら逆転のはたき込みで平幕唯一の1敗を死守。昭和以降最年長の40歳2か月4日での勝ち越しを決め「訳分からんよ。たまたまでしょ。勝ち越すなんて思ってなかったよ」と笑いが止まらなかった。

 何としてでもこの日に勝ち越しを決めたかった。9日目はかつての師匠で元大島親方(元大関・旭国)の太田武雄さん(67)が館内で観戦。取組後に目があったという40歳は「来ているのは知っていたけど、目の前で決められてうれしいよね、やっぱり」と大きく息をついた。17歳のときにスカウトをしてくれた恩人の前で大記録を達成し感無量。声援を送った元大島親方もまな弟子の活躍に「神懸かり的な相撲。三賞をあげてくれ」と涙ぐんだ。

 不惑を迎えてから2場所連続での勝ち越し。元気の源は「趣味の域を超えている」というゴルフだ。スコアも平均で80ほどの腕前で、一度ゴルフ場に向かえば7、8キロほど歩き“出稽古”。「歩いて汗をかくことがいいんだよ」と実感している。今では1ラウンドでは足りず、1ラウンド半回ることもある体力の持ち主。今場所前も九州入り後にもラウンドし、千秋楽翌日にも行うという。

 9日目での勝ち越しは12年夏場所で初優勝した場所よりも速いペース。三賞や2度目の賜杯に期待もふくらむが「ないないない。取れると思って取れないとショック大きいから最初から思わない方がいい。けがしなければいいよ」と欲を出さない。北の湖理事長は「三役昇進の可能性もあるし、横綱戦もあり得る」と期待。多くの記録を更新続けるレジェンドが前代未聞の「不惑V」を虎視たんたんと狙っていく。(安藤 宏太)

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