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藤野涼子、主演デビュー作の役名が芸名に!1万人オーディションで選ばれた14歳

2014年10月31日6時4分  スポーツ報知
  • 「ソロモンの偽証」で鮮烈デビューを飾る藤野涼子

    「ソロモンの偽証」で鮮烈デビューを飾る藤野涼子

 作家・宮部みゆきさんの人気小説を2部作で描く映画「ソロモンの偽証」(成島出監督、「前篇・事件」来年3月7日、「後篇・裁判」同4月11日公開)のヒロインが、役名で女優デビューすることが30日、分かった。約1万人の中からオーディションで選ばれた藤野涼子(14)は、スポーツ報知の“人生初”インタビューに答え「想像以上の早さで自分の夢がかなって、驚いています」。あどけなさの中にも、女優として羽ばたこうとする意志の強さをのぞかせた。

 昨年の今頃には、全く想像できなかったことが起こった一年だった。以前から漠然と「芸能人になりたい」と思い、芸能事務所にも所属していた藤野だが、「これまでの“代表作”は通行人です」と、作品への参加はエキストラのみ。それが、約1万人が参加したオーディションを突破し、主演に選ばれた。

 オーディションに参加したのは、今作が3度目。「過去2回は、どっちもすぐに落ちました。今回も、最初は『慣れるつもりで』と受けたのに」。ただ、関係者は藤野の素質を見抜いていた。

 成島監督は「彼女の中に見たものは限りない可能性です。そして、彼女は“映画女優”の顔をしていました」。その監督からは「セリフを言うときに、体の中に響く声を自分で探しなさい」と教えられた。「監督の言葉はノートにメモして、撮影に臨みました」。その言葉を積み重ね、女優として成長するための武器とするつもりだ。

 役名を芸名としたのは、成島監督とプロデューサーの提案。「芸名とすることで、彼女がより涼子を自分のものにしてほしいのと同時に、代表作になってほしい」との思いが込められている。原作者の宮部さんも、撮影現場を訪れた際に藤野の姿を見て「涼子がいる!」と声を上げたそうで、快諾した。

 映画デビュー作の役名を芸名としたのは、「善魔」(51年)の三國連太郎さんが知られるが、ベストセラー小説の主人公となると、極めて異例。藤野自身は「撮影中はいつも『涼子』と呼ばれていたので」と、ピンと来ていない様子だったが、こちらが「今後一生背負っていく名前ですよ」と話すと「考えたことなかった。気付かなかったけど、スゴいことですよね」と目を丸くした。

 撮影を通じて、ちょっとだけ成長できたと考えている。「よく本を読むようになりました。お陰で台本を読むスピードが速くなって、少しずつですが自分の中で役を組み立てられるようになりました。あと、学校のテストにもつながったかな。問題を速く読めるようになったので」。最後は中学3年生の顔をのぞかせた藤野。前篇が公開される来年3月には、「受験を終えて、さわやかな気持ちで迎えられたら」と白い歯をこぼした。(高柳 哲人)

 ◆「ソロモンの偽証」 クリスマスの朝、2年A組の生徒・涼子は校庭でクラスメートの卓也の転落死体を発見する。警察は自殺と判断したがある日、涼子のもとに「卓也は殺された」との告発状が届く。学校全体が揺らぐ中、今度は同じクラスの松子が交通事故死。それでも大人たちは、真相究明に動き出さない。3年生に進級した涼子は業を煮やし、夏休みに「学校内裁判」を開廷し、隠された真実を暴くことを決める。

 ◆藤野涼子アラカルト

 ▽生まれ 2000年2月2日、14歳

 ▽出身地 神奈川県。現在は神奈川県内の中学に通う3年生

 ▽きょうだい なし

 ▽趣味 読書、映画観賞、編み物

 ▽好きな教科 体育

 ▽身長 160センチ

 ▽血液型 B

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