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 安倍晋三首相は24日、グルジアのマルグベラシビリ大統領と会談し、グルジアの国名表記を同国の要請に応じて英語表記に基づいた「ジョージア」に変える方針を示した。日本政府は、今年度中に関連法案の改正を目指す。

 日本外務省などによると、旧ソ連の同国では2008年のグルジア紛争以降、反ロシア感情が高まった。ロシア語の「グルージヤ」に近い国名表記でなく、「ジョージア」とするように各国に要望していた。

 09年に来日した同国外相は、当時も変更を要請。日本政府は米国のジョージア州との混同の可能性もあり、変更には慎重だった。だが国連加盟国のうち約120カ国が「ジョージア」を使用するようになり、「グルジア」を使うのは日本のほか、旧ソ連と東欧など少数派となっていた。「国際基準に合わせる必要がある」(日本外務省関係者)として変更に踏み切ることになった。(杉崎慎弥)