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滋賀の新幹線新駅「終わった話」とJR東海社長が一蹴 「もったいない」と中止にしたが今になって…

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滋賀の新幹線新駅「終わった話」とJR東海社長が一蹴 「もったいない」と中止にしたが今になって…

 滋賀県知事選(13日投開票)の候補者が東海道新幹線の新駅設置に向けた議論再開を公約に掲げていることに対し、JR東海の柘植康英社長は10日、「滋賀県内の新幹線新駅は整理が済んだ話。もう終わった」と述べ、新駅設置の可能性に極めて否定的な見解を示した。大阪市内で開いた定例会見で質問に答えた。

 嘉田由紀子知事が平成18年の知事選で「もったいない」を合言葉に栗東市で進んでいた新駅の建設に反対を訴えて初当選。翌年に計画を中止させた経緯がある。嘉田知事は22年に再選。今年5月に勇退を表明した。

 3人が立候補した今回の知事選では、元民主党衆院議員の三日月大造氏(43)が新駅設置を打ち出しているほか、元内閣官房参事官の小鑓(こやり)隆史氏(47)=自民、公明推薦=も新駅設置に向けた働きかけを公約に掲げている。

 柘植社長は会見で「栗東新駅の話があって工事を始めた後、滋賀県から建設のお断りがあり、やむなく整理した」と強調。栗東以外の立地を含め、県側から今後、設置の打診があった場合でも原則応じる考えがないことを示唆した。

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