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 福井、石川両県のトンネルや橋から名称などを記した金属製の銘板を盗んだとして、福井県警は5日、福井市の土木建設業、宮本和浩容疑者(43)ら5人を窃盗容疑で逮捕したと発表した。宮本容疑者らは「転売目的で盗んだ」と容疑を認めているという。県警は関連捜査で、大阪市住之江区の大阪南港のコンテナで盗品銘板924枚(計約5・5トン)を発見、押収した。

 逮捕されたのは宮本容疑者のほか、福井市の土木作業員浦辰夫(37)▽福井県南越前町の漁師宮本健一郎(48)▽同町の建設作業員酒井美津雄(40)の3容疑者と、同町の土木作業員の少年(17)。

 県警は6月、福井県内のスキー場跡などで電線175メートルなどを盗んだ疑いで5人を含む7人を逮捕し、この日5人を再逮捕した。今回の容疑は、2011年3月下旬~今年5月中旬、石川県内の橋の銘板4枚(33万6千円相当)と福井県内のトンネルや橋の銘板7枚(36万円相当)を盗んだもの。銘板は銅や真鍮(しんちゅう)製で、県警は中国に輸出される1日前に情報を得てヘリコプターで令状を送り、押収したという。今春以降、銘板の盗難被害は北陸、中部地方を中心に2千枚以上が確認されており、県警が関連を調べる。