絵本を読む

スペシャルインタビュー

『ドラゴンボール』シリーズ(CX)の孫悟空・悟飯・悟天、『ゲゲゲの鬼太郎』(CX)の鬼太郎、『銀河鉄道999』(CX)の星野鉄郎など、みんなにおなじみの役をたくさん演じている野沢さんがついに登場!かっこいいボノロンにご注目ください!

本日はありがとうございます。たくさんのキャラクターが登場するので、野沢さんがどう読み分けられるか楽しみにしていました。

私はイメージで役を作っていくタイプなんです。絵をパッと見た印象でキャラクターの中に入っていくので、どちらかというと感覚的ですね。例えばロミーはウサギだから「ピョンピョン!」と跳ねるような気持ちで読みました。

まさに、ロミーというキャラクターに命が吹き込まれた瞬間を味わいました。
今回のお話はひっこみじあんの男の子が主人公でしたが、いかがでしたか?

ぜひお母さんが読み聞かせてあげてほしいお話だと思いました。ロミーのようなお子さんって少なくないと思います。そこで子供が一歩を踏み出すきっかけを作ることはお母さんの役だと思いました。場を設けてあげたり、何かひとこと加えたり…。見守ってあげることが大切ですね。

野沢さんが3役の声を務められている『ドラゴンボール』シリーズ(CX)も、出会い、戦いを通して仲間が増えていくストーリーかと思います。野沢さんがお考えになる「友だちの作り方」とはどんなことでしょうか?

私は、こわがらないで積極的に近づくと、わりとみんないい子なんじゃないかって思っています。「勇気」を持つことですよね。「いじめられるかもしれない」と先に思い込んでしまうから一歩が踏み出せないんです。自分から「勇気」というきっかけを持てるといいですよね。本当はみんなお友だちになりたいんだと思います。

ロミーのように、自分から人を助けることも勇気なのですね。

そうそう、ロミーくんはとってもいい子!人を助けるって、自分から生まれた気持ちです。「ありがとう」をもらって、それがひとつのきっかけになって会話がはじまって…。そこから広がっていきますよね。

ちなみに、野沢さんご自身はどのようなお子さんだったのですか?

私はめちゃめちゃ積極的な子でしたよ。男の子のお友だちが多かったです。おままごとよりチャンバラの方が好きで(笑)。いつも刀で男の子を切っていました。自分が切られる役になると「切られてない!」ってわがままを言うタイプの子供でした(笑)。

とても活発なお子さんだったのですね!小さい頃から戦う場面を演じられていたとは…!演じることに興味を持ち始めたのも、この頃ですか?

日本舞踊はずっとやっていたのですが、演じる面白さに気が付いたのは小学校1年生の学芸会ですね。拍手をもらうことがうれしくて…。それで、その後に家の鏡の前で「私は女優になる!」と自分に宣言したんですよ(笑)。

声優というお仕事を意識されるのはもう少し後なのですか?

声の仕事をしたいな、と思ったことは一度もないんです。演劇が好きで、劇団に入っていた時に、テレビが普及し始めて洋画の吹き替えが必要になりました。洋画って少年が多いんですよね。その時に「女性の声帯が少年に近いのでは」と言ったプロデューサーがいて。そのオーディションに受かって、声優というお仕事に足を踏み入れました。
当初は「私は舞台女優です!」と言い張ることもありましたが、今はもう、このお仕事が大好きです。天子様がいたとしたら、「あなたには、これ似合うわよ」と授けてくださったような…。

すばらしいことです!これまでに野沢さんの声でたくさんの人が夢をもらってきました。よく聞かれることかもしれませんが、思い入れのある役はありますか?

その質問が一番困るんです!(笑)どれも同じくらい大切に思っていて…。どうしてもと言われると3つですね。初めて声優として主役をもらった『ゲゲゲの鬼太郎』(CX)の鬼太郎、大ヒットした『銀河鉄道999』(CX)の星野鉄郎に、みんなから愛された『ドラゴンボール』の孫悟空…。この3人は私の分身のような存在で、甲乙つけがたいです。

どの役も野沢さんにとっては子供のようなものですよね…。貴重なお話をありがとうございました。最後に、このインタビューを読んでいる子供たちにメッセージをお願いします。

私は、テレビも大切だと思います。今のお子さんにはテレビもお友だちですよね。
でもやっぱり、外に出て、勇気を出して、お友だちをたくさん作ってください。お友だちから学ぶことってたくさんあると思います。人それぞれ育った環境が変われば、考え方も何通りもあります。ぜひ、同じくらいの年代の子とたくさん遊んで過ごしてください!

ボノロンといっしょ。プロジェクト

(C)NSP 2005, (C)ボノロンといっしょ。2007

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