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「イスラム国」要員が少数派女性を拉致、暴行か

 【アルビル(イラク北部クルド自治区)=柳沢亨之】イラク北部のクルド人主要政党幹部は14日、本紙に対し、イスラム教スンニ派過激派組織「イスラム国」の要員が、少数派ヤジーディ教徒の女性多数を拉致し、暴行を加えるなどの残虐行為を働いていると明らかにした。

 国連もイスラム国の「性暴力」について懸念を表明しており、被害者の証言で実態が徐々に判明しつつある。

 同幹部によると、拉致された女性の一部が携帯電話を通じ、党関係者に被害状況を伝えてきた。女性らは、「イスラム国」は9歳以上の女性を拉致する一方、高齢の女性をその場で殺害していると証言。乳幼児は、拉致された母親から引き離され、放置されたため、死亡した可能性が高いという。

 証言によると、拉致された女性らは「イスラム国」要員に性行為を強要された。一部は拘束を解かれ、山岳地帯などに避難している家族と合流したが、家族との再会後、自殺した女性もいるという。

2014年08月16日 08時17分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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