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長い議論と度重なる変更、そして工事の遅延で
数年もかけてようやく実現したフィレンツェのトラム。
2月14日にT1線開通となりました。
このトラムの構想があがったときに
フィレンツェ市民は大反対したのにもかかわらず、
そんなこと忘れたかのように当日は朝から夜まで人だかり。
14日から1週間は開通記念で乗車無料だったせいかもしれませんが、
実に40000人がトラム初乗り体験をしたそうです。
(ちなみにフィレンツェの人口は約36万人)
この路線はサンタ・マリア・ノヴェッラ駅から街の西へ向かい
隣町のScandicci(スカンディッチ)までを繋いでいるので
いまのところ実際に観光客の皆さんが利用する機会は
あまり無いのかもしれません。
ただし、近年中に駅から一つ目の停留所(Leoporda：レオポルダ)には
音楽シティーが構築され、美術館も一部移行したりする予定なので
そうなった暁には利用価値も高くなるかもしれません。
また3月21日をめどに、
現在中央駅の周辺から発着している中長距離バスのターミナルも
レオポルダ駅のほうに徐々に移される予定なので
そうなった場合には個人でシエナ&サンジミニャーノ、ピサ、ルッカ、
アウトレットThe Mallなどにバスで行く方は
レオポルダまでの移動に便利になります。
それから毎週火曜日に開かれている
青空市「カッシーネの市」に出向く場合には
中央駅から2つ目が「Cascine：カッシーネ」の停留所になるので
アクセスがよくなりました。
数年後には空港と市内を結ぶ新路線も完成予定
(予定は未定のイタリア・・・)。
そうなると利用価値がぐんと上がると思いますが、
まだまだ先のお話です。
2月14日夕方の中央駅トラム停留所。
写真向かって右側が中央駅になります。
列車を下りてくると、線路を背にして右手に出るとトラムの停留所です。
嬉しくてトラムと一緒に写真撮影する人が続出。
車両はシルバーでSirio(シリウス)と名づけられています。
ちょっと見た目は芋虫みたいですけど。
停留所のホームでみんな順番待ち。
こじんまりした4両編成。
全部で14の停留所、23分で繋ぐ予定です。
(ただし1ヶ月間は試運転期間のため35分で全行程を走ることになっています)
ピーク時には3分30毎の運行予定。
乗車料金は現行のバスと同じで1,20ユーロ/90分有効。
各停留所にはこのような電工掲示板が設置されて
次のトラムの到着時刻も教えてくれます。
(こういうシステムが今までフィレンツェには無かったのです)
既に初日、タイムテーブル守れなかったんですけど、
専用車線を設けてあるだけに
とりあえずバスよりは効率よく運行されそうな期待が持てます。
