武蔵国(むさしのくに)
現在の東京都と埼玉県のほぼ全域、川崎市と横浜市の大部分に広がっていました。
武蔵国の行政範囲 |
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東京都 | ほぼ全域 (江東区・墨田区・江戸川区・葛飾区を除く) |
埼玉県 | ほぼ全域 |
川崎市 | 大部分 |
横浜市 | 大部分 (港北区・都筑区・青葉区・緑区・保土ヶ谷区・旭区・磯子区・金沢区・中区・西区・南区の全域、港南区の一部) |
毎年5月3日〜6日午前中に行われている関東三大奇祭の一つであるくらやみ祭は、
この武蔵国の五穀豊穣と国土安穏を祈る国府祭が起源です。
「政治」を「まつりごと」と呼ぶことからも分かるように、古代の政治は神とかかわっていました。
国府祭が起源のくらやみ祭は、国府の役人による最も重要な政治的行事だったと考えられます。
江戸時代になって甲州街道の宿場町として栄えるようになってから、
現在の例大祭の形に近くなり、一般庶民が楽しむようになりました。
かつて神輿渡御は、午前0時から宿場の明かりをすべて消した暗やみの中で行われたため、
くらやみ祭と呼ばれるようになり、親しまれています。
5月5日午後6時からの神輿渡御では、六張の大太鼓と八基のお神輿が勇壮さを競います。
大太鼓は御先払い太鼓と呼ばれ、お神輿(神様)がお通りになる道を、
大きな音(音霊)によって、魔を追い払う意味があります。
東京都府中市が一年で最も賑やかになるシーズンです。
このくらやみ祭の価値が認められ、2010年(平成22年)3月23日、東京都指定無形民族文化財に指定されました。
午前9時30分頃出発 午後3時30分頃帰社 |
品川海上禊祓式 神職及び所役が東京湾の品川沖に出て、手や口を海水で清め、 汐水を樽に入れて、大國魂神社に持ち帰る |
東京湾品川沖 品川荏原神社ご拝殿 大國魂神社ご拝殿 |
午前9時30分頃〜 |
祈晴祭 お祭り期間中の安全とともに、雨が降らないことを祈る神事 |
ご拝殿 |
午後7時30分〜8時頃 |
御鏡磨式 神輿に付ける鏡を8枚、塩で磨き清める。現在は磨いた後ご本殿に納める |
ご拝殿 |
午前11時・午後12時・1時 | 武蔵国府太鼓の演奏 ※平成22年から開始 | 大國魂神社ご拝殿前 |
午後6時〜7時40分 |
府中囃子の競演 (10台の山車がけやき並木に並びます) |
馬場大門けやき並木 |
午後8時 |
競馬式 こまくらべ (6頭の御神馬が旧甲州街道を3往復) |
旧甲州街道 府中街道交差点東側→大國魂交番前 |
国の天然記念物 馬場大門けやき並木
午前9時 |
御綱祭 (お神輿に飾りの綱を掛けてお神輿をお祓い) |
大國魂神社ご本殿とご拝殿の間のお石原 |
午後12時30分〜午後1時10分 |
青年万灯大会 |
大國魂神社神楽殿前 |
午後1時30分〜 |
子供神輿渡御 (約20町会の子供神輿がご拝殿を目指します) |
大國魂神社ご拝殿前→ご参道→けやき並木 |
午後5時〜6時 | 太鼓の響宴 ※平成19年から開始 | 旧甲州街道・けやき並木 |
午後6時〜9時頃 | 山車の巡行 | 旧甲州街道・けやき並木・府中駅前通り |
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号砲三発の花火が上がります 打ち上げは、府中市押立町1丁目に本社がある 株式会社丸玉屋小勝煙火店
(実際の花火はアニメーションと違って白一色です) |
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万灯・子供神輿 パレード終了後 |
けやき並木で全万灯を一斉にまわす 開始の合図と終了の合図 |
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午後6時 |
山車巡行の開始をお知らせ |
甲州街道の宿場町だった 大國魂神社西側の旧甲州街道 |
甲州街道の宿場町だった 大國魂神社東側の旧甲州街道 |
大國魂神社を中心に東西の旧甲州街道は江戸時代、甲州街道の宿場町として大変に栄えていました
例大祭になると旅籠は人々であふれるほど賑わったそうです
午後1時30分 | 道清めの儀(神輿渡御の道筋を祓い清める) | 拝殿→大鳥居→御旅所→市役所前→西鳥居 |
午後2時 |
宮乃盗_社奉幣 (神職が宮乃盗_社を参拝、御祭神に奉告) |
境内摂社 宮乃盗_社 |
午後2時 | 各太鼓送り込み | 旧甲州街道→大國魂神社 |
午後2時30分 |
汐盛講の行列 (品川の汐盛講が動座祭に参列のためご拝殿に向かう) |
旧甲州街道→大國魂神社ご拝殿 (汐盛講がご拝殿に到着すると太鼓は打ち止め) |
午後3時30分 |
動座祭 (御霊をご本殿よりお神輿にお移しする事を神前に報告) |
大國魂神社ご拝殿 |
午後3時30分 |
御饌催促の儀 (浦野氏が細谷氏に、神前へ供える御料理を催促) |
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午後5時20分 |
御霊遷しの儀 (御霊をご本殿からお神輿にお移しする) |
大國魂神社ご本殿 |
午後6時〜9時頃 |
神輿渡御 |
一之宮〜御本社 神社→旧甲州街道→御旅所 御霊宮 神社→府中街道→御旅所 |
午後8時30分 |
国造代奉幣式 (神職が摂社坪宮に参拝、祀られている国造に奉告) |
境外摂社 坪宮 (本町2丁目12番地 地図) |
午後10時10分頃 |
野口仮屋の儀 |
野口家お仮屋 (宮西町2丁目17番地 地図) |
午後10時30分頃 | やぶさめ式 | 御旅所北門前 (地図) |
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号砲三発の花火が上がります 打ち上げは、府中市押立町1丁目に本社がある 株式会社丸玉屋小勝煙火店
(実際の花火はアニメーションと違って白一色です) |
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午後6時 | 神輿渡御の開始をお知らせ | |
午後10時35分ころ |
やぶさめ式の終了をお知らせ |
大國魂神社御旅所は、旧甲州街道と府中街道の交差点に位置します。
こちらが神輿渡御の終着点で、神様は翌朝4時までお休みいたします。
写真中央の黒い柱は、江戸幕府の高札場で、東京都指定文化財・旧跡です。
5月6日の神事と見どころ |
午前4時〜8時頃 | 神輿還御 | 御旅所→各町内→神社 |
午前9時 | 鎮座祭 (神霊をお神輿からご本殿にお移しする) | 大國魂神社ご本殿 |
午前7時頃に大國魂神社大鳥居前、午前7時30分頃に大國魂神社ご拝殿前で見物がおすすめです。
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号砲三発の花火が上がります 打ち上げは、府中市押立町1丁目に本社がある 株式会社丸玉屋小勝煙火店
(実際の花火はアニメーションと違って白一色です) |
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午前4時 | 神輿還御の開始をお知らせ | |
午前9時50分ころ |
鎮座祭及び例大祭の終了をお知らせ |
武蔵国の総社と一の宮〜六の宮 |
総社 | 大國魂神社 | 東京都府中市 |
一の宮 | 小野神社 | 東京都多摩市 |
二の宮 | 小河神社 | 東京都あきる野市 |
三の宮 | 氷川神社 | さいたま市大宮区 |
四の宮 | 秩父神社 | 埼玉県秩父市 |
五の宮 | 金鑚神社 | 埼玉県児玉郡神川町 |
六の宮 | 杉山神社 | 横浜市緑区 |
現代に例えると |
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国庁 |
国司(都知事)が勤める役所。 国衙の中にある施設の中で、中心となる施設。 |
知事室 |
国衙 |
役所の建物がある区画 |
都庁舎全体 |
国府 |
国庁のあるまち |
新宿副都心 |
国史跡 武蔵国府跡・国衙地区
府中市は武蔵国の国庁が置かれ、武蔵国の政治・経済・文化の中心地として栄えていました。
全国各地では、国府に総社が設置されましたが、武蔵国の総社が大國魂神社です。
総社にはその国内を代表する神社のご祭神も合わせ祀られました。
ですから大國魂神社には、上記6つの神社の神様もお祀りされているわけです。
大國魂神社例大祭くらやみ祭の起源は、
武蔵国の天下泰平・国土安泰・五穀豊穣を祈る国府祭が起源とされています。
昔は毎年、例大祭のたびに、上記の各神社から大國魂神社まで、お神輿を担いでこられたそうです。
国庁のあるまち府中から一番離れている金鑚神社は、
群馬県藤岡市と隣接している地域ですから、大変だったことでしょう。
5月5日午後6時からの神輿渡御で私たちに姿を表わす一之宮から六之宮までのお神輿は、
もちろん上記6つの神社の神様が祀られているお神輿です。
●遠方からお越しでホテルを探している方は…
府中市内の宿泊施設 (ほっと府中のコンテンツより)
●詳しくは下記の各公式ホームページをご覧下さい。
●詳しくは下記の各場所などにも、毎年パンフレットが用意されています。
府中市 観光情報センター |
大國魂神社境内 大鳥居の東側 |
府中市 市政情報センター |
京王線府中駅構内 京王アートマン2階入口付近 |
府中市観光協会PRコーナー |
けやき並木 フォーリス前 |
●くらやみ祭について詳しくは、下記のホームページがおすすめです。
●国府について詳しくは、下記のホームページがおすすめです。
●J:COM東京では、5月5日神輿渡御の模様を生中継します。放送エリアは、平成24年(2012年)から全国放送になりました。
J:COMを導入しているテレビですと、地上デジタルの10チャンネル(J:COMテレビ)で見られます。 詳しくはMY J:COMをご覧下さい。
★5月5日 地上10チャンネル 午後5:30〜午後9:30 神輿渡御 (全国放送)
●J:COM東京では、平成26年(2014年)から、下記のエリアに限り、いずれも地上11チャンネル(J:COMチャンネル)で、
5月5日のほかに、5月3日・4日と6日も生中継を放送することになりました。
★5月3日 地上11チャンネル 午後7:30〜午後8:45 府中囃子の競演・競馬式(こまくらべ)
★5月4日 地上11チャンネル 午後4:30〜午後5:30 太鼓の饗宴
★5月4日 地上11チャンネル 午後5:55〜午後7:30 山車の巡行
★5月6日 地上11チャンネル 午前7:00〜午前8:30 神輿還御
※放送エリア
府中市、小金井市、国分寺市、東久留米市、小平市、西東京市、東村山市、清瀬市、調布市、狛江市、世田谷区(一部)