2012/10/26

グリーンウォッシュ  保全

欧米では「環境にやさしい企業」を装う行為を、「ホワイトウォッシュ(汚れた壁を白く塗り変えること)」をもじって「グリーンウォッシュ」と呼んでいます。
先日、京都のNPO法人がグリーンウォッシュに関するセミナーを開催したので参加してきました。そこで事例の一つとして取り上げられたのがニッサンの電気自動車「リーフ」。
下はニッサンのWebサイトですが、特徴の第一に「ゼロ・エミッション」を掲げています。説明文は「走行中の排出ガスはゼロ。CO2はもちろん、窒素酸化物も一切出しません」。

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最初は「この表現のどこに問題があるの?」と思いました。しかし、BMWが電気自動車を発売した際の以下の広告は「グリーンウォッシュである」と指摘され、最終的にBMWはこの広告を取り下げたそうです。

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BMWの広告「楽しさ100%、排出ガス0%」(セミナー会場のパワーポイント映像)

理由は、電気は化石燃料や原子力でつくられ、CO2の排出量は0ではないから。欧米の「グリーンウォッシュ」に関する意識はここまで進んでいるということですね。
ニッサンの「リーフ」は今の日本では許されるレベルだと思いますが、以下の「いろはす」のCMは明らかにグリーンウォッシュ)でしょう。

    

植物由来の素材を使ったペットボトルであることを、植物から生まれたような表現でアピールしていますが、その素材は全体の5〜30%に過ぎません。欧米なら即取り下げでしょうね。
ヨーロッパでは、「環境にやさしい商品」とか「自然な味わい」といった表現も根拠を示さない限り×だそうです。
現在の日本は「グリーンウォッシュ」という言葉さえ知られていませんが、そのうちに表現が厳しく規制されるでしょうね。


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