- [PR]
スポーツ
【北川信行のサッカーなんでやねん】「南ア」より危険なブラジルW杯…開催都市は銃殺人・強盗多発の無法地帯、まるで“北斗の拳”
シャッターを壊して商店やスーパーマーケットに押し入り、陳列棚に並んだ商品を次々とかっぱらう。屋内に置かれたATM(現金自動預払機)を破壊し、根こそぎ現金を奪う…。6月にワールドカップ(W杯)が開かれるブラジルの開催都市のひとつ、北東部のサルバドルはまるで、アニメーションの「北斗の拳」に描かれたような「無法の街」と化した。
凶悪犯罪頻発、40人死亡
原因は4月15日から2日間にわたって行われた地元警察官の賃上げストライキ。街の治安を守るべき警察官が職務を放棄して一斉にいなくなったことで、略奪行為が横行し、殺人事件などの凶悪犯罪も頻発。地元メディアは混乱の中で少なくとも約40人が死亡したと報じた。
ロイター通信(電子版)などによると、サルバドルはブラジル第3の都市で人口350万人。港湾都市として観光客にも人気があるが、もともと、犯罪率が高いことで知られていた。
事態を重くみたブラジル政府のルセフ大統領は「市民を危険にさらすことはできない」として軍隊の出動を指示。地元警察の上部組織にあたる連邦警察からも部隊を派遣し、約5千人でサルバドルの治安を回復したという。
W杯では、前回大会の決勝戦と同じ組み合わせのスペイン-オランダなど1次リーグの4試合と、決勝トーナメント1回戦の1試合、準々決勝1試合の計6試合をサルバドルで開催することになっている。
「十分注意」…外務省も危険情報を発令
このニュースの写真
関連ニュース
- [PR]
- [PR]