10年以上も欠陥を放置する「異常」経営
しかも、GMは事態を01年には把握していたとみられ、10年以上にわたって放置していたことで批判が集中。リコール台数も2月に発覚した当初約160万台としていたが、新たな追加リコールが次々と発表され、延べ約650万台にまで膨らんでいる。
トヨタもリコール問題が騒がれた09、10年当時公表したリコール台数は約700万台と、今回のGMとほぼ同じ。しかし、日本の自動車関係者は「リコール台数や企業規模、社会への影響などから同じような問題に扱われているが、全く性質は異なる。GMは危険度も高く、何よりも隠蔽(いんぺい)疑惑が間違いなのであれば、その罪はきわめて重い」と厳しく言い放つ。
バーラ氏は1日の公聴会で、01年に車の欠陥を把握しながら適切な措置を取らなかったことを認めた上で「影響を受けた全ての人に深く謝罪する」と陳謝したが、隠蔽疑惑が出ていることについては「調査中」と明言を避けたという。