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100年来の夢、五輪で結実 東京湾岸で国家イベント
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2014/3/8 6:30
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■同じ年に晴海・豊洲で万博も 入場券100万枚販売

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 五輪とほぼ同じ時期、もう一つの国家プロジェクトも盛り上がりを見せた。万博だ。当時は五輪より大々的に進められたという。

 規模も大きかった。晴海と豊洲、そして台場にかけてが会場となる予定だった。晴海には日本館、豊洲には外国館を配置するプランだったらしい。

 痕跡がほとんど残っていない五輪と比べ、万博はあちこちに「実物」が残っている。

 まずは入場券。抽選券付きで発売され、100万枚が完売した。中央区にある郷土天文館(タイムドーム明石)に本物が残っている。

 この入場券、実は大阪万博でも使われた。中止となった五輪に対して万博はあくまで「延期」とされ、大阪万博は東京万博の延長線上ととらえられたためだ。郷土天文館の増山一成さんによると、大阪万博で3077冊、さらには2005年の愛知万博でも48冊が使われたという。

 建造物でいえば、築地と月島を結ぶ勝鬨(かちどき)橋は、万博に合わせて造られた。会場への玄関口と位置付けられ、世界に日本の技術力を誇示する狙いがあったという。

 テーマ曲も創られた。「日本万国博覧会行進曲」だ。歌詞は一般公募し、レコード会社6社がそれぞれ別の歌手で売り出した。「青い山脈」で知られる藤山一郎もその1人。各社競作でテーマソングを売り出す手法は、後の大阪万博にも引き継がれた。この万博行進曲も、郷土天文館で聞くことができる。

1940年の万博の入場券。抽選券が付いている(中央区立郷土天文館提供)
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1940年の万博の入場券。抽選券が付いている(中央区立郷土天文館提供)

万博会場の模型も作られた。現存するかも含め、所在は不明(画像は中央区立郷土天文館提供)
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万博会場の模型も作られた。現存するかも含め、所在は不明(画像は中央区立郷土天文館提供)

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