約1350匹のニホンザルが住む高崎山自然動物園(大分市)で2日、B群の17代目ボス「ナンチュウ」(推定24歳)の「就任式」があった。C群でもボスザルの交代があったばかりだが、職員は「C群のベンツ人気でB群はいまいち人気がなかったが、これから注目してほしい」と期待している。

 B群で約2年間ボスだった「マコト」が行方不明となり、園は先月25日に死亡認定。人間の年齢なら70代後半のナンチュウがトップに立った。昨年の「TNZイケメン選抜総選挙」で4位に輝いた男前で、メスからも人気があるという。

 式には約200人が訪れた。職員がピーナツやイモを手に誘ってもステージに上がろうとしなかったが、かごに入ったリンゴが置かれると、ステージの下から手を伸ばし、むしゃむしゃとほおばった。

 8年前の職場体験がきっかけで「ナンチュウ」の名付け親になった南大分中の生徒たちも駆けつけた。生徒会副会長の城戸陽樹さん(14)は「リーダーらしくがんばってほしい。群れをうまくまとめていると思うので、僕たちも一つにまとまれるようがんばります」と新ボスを見守っていた。(新宅あゆみ)