7月12日
テレビ朝日開局50周年特別企画
家政婦は見た!ファイナル

華麗な外交官一族の愛と欲、女たちの乱れた関係…
秋子、大統領を討つ!?

脚本
柴 英三郎

音 楽
坂田 晃一

監督
岡本 弘

プロデューサー
関 拓也(テレビ朝日) 
柳田 博美
木村 康信
塙 太志(大映テレビ)
塙 淳一

制 作
テレビ朝日
大映テレビ
 
出 演
石崎 秋子   市原 悦子
宮木 由子   かたせ 梨乃
宮木 一政   佐野 史郎
利根 奈央   田畑 智子
松沢 茜   金沢 碧
宮木 由佳   内田 もも香
宮木 中也   一條 俊
大沢 キヌヨ   野村 昭子
川田 克己   若林 豪
中川 道子   音無 美紀子
中川 英男   夏木 陽介
宮木 浩文   北村 総一朗

■「家政婦は見た!ファイナル」番組サイトはこちら。

 大沢家政婦紹介所所属の家政婦・秋子(市原悦子)が今回派遣された先は、外務審議官・宮木一政(佐野史郎)の屋敷。宮木家は、各国大使を歴任した宮木の父・浩文(北村総一朗)、息子で若手キャリア外務官僚の中也(一條俊)と三代にわたる外務官僚一家。屋敷には、この3人のほか一政の妻の由子(かたせ梨乃)、中也の妹でミュージシャン志望の由佳(内田もも香)の5人が暮らしている。

 秋子は、毎日のように行われる各国の外交官を招いてのパーティの華やかさにすっかり驚かされてしまう。パーティを仕切っているのはいつも由子で、芸術家肌の一政はむしろこうしたパーティを敬遠しているようであり、すでに引退している浩文も無関心のように秋子には見えた。また、たびたびパーティを開いて各国の外交官と親しくなることが外交官の務めだという由子の言葉を忠実に守っているのが中也であり、そんな母親に批判的な目を向けているのが由佳だということも秋子は知った。

 そんな中、地方新聞の女性記者・利根奈央(田畑智子)が“外交官三代”という企画記事の取材で宮木家を訪ねてくる。由子は、それならまず奈央とは同世代の中也から取材を始めたらスムーズに行くのではないかとアドバイスをおくる。ところが奈央は、“外交官三代”というのは方便で、取材の本当の目的は浩文なので、彼に会わせてほしいというのだ。だが、それを聞いた由子は激しく怒り出し、奈央を追い返してしまう。浩文には、何か聞かれてほしくない過去があるらしい。

 その日、宮木家に由子の父で検事出身の代議士・川田(若林豪)が顔を出し、由子と密談を交わす。興味津々の秋子が盗み聞きしたところ、浩文には25年間守り抜いてきた秘密があることがわかる。だが、いったいその秘密とは何なのか?

 数日後、秋子は、散歩中の浩文と出会う。ところが、そこに奈央が現れ、アフリカのコザール共和国との25年前の密約に関して話を聞きたいと詰め寄ったのだ。だが、浩文は奈央を軽くいなしてしまう。奈央の話によると、密約とは日本からの経済援助の私的流用に関わることらしい。奈央は、浩文から必ず真相を聞きだしてスクープをモノにすると、熱っぽく秋子に語ったのだった。

 宮木家の内情をおぼろげに理解し始めた頃、秋子は由子から、由佳のあとをつけてほしいと頼まれる。由佳はどこかの街角でパートナーの青年と演奏をするはずだから、その青年の名前と住所を調べてほしいというのだ。

 由子の言う通り、由佳は一人の青年と待ち合わせ、楽しそうにストリートライブを行い、その後二人は電車で郊外へと向かった。

 二人が着いた先は一軒の蕎麦屋だった。秋子が近づいたとき、由佳がいきなり振り返って秋子に話しかけてきた。どうやら秋子の尾行は気付かれていたらしい。由佳は、音楽のパートナーの中川建一(阿部進之介)だとその青年を秋子に紹介した。そして、この蕎麦屋は建一の両親・中川英男(夏木陽介)と道子(音無美紀子)が開いていると教えてくれたのだ。

 やがて秋子は、いまは蕎麦屋の主人である英男が元新聞記者で、25年前、浩文の関わった密約をすっぱ抜いた人物だと知る。