17日に死亡認定された高崎山自然動物園(大分市)のC群ボスザル「ベンツ」に対し、大分市は、これまでの功績をたたえて「高崎山名誉ボス」の称号を与えることにした。高崎山の歴代ボスにこうした称号が贈られるのは初めて。

 推定35歳で、人間なら100歳を超える高齢。昨年9月中旬に突然失踪し、大分市の住宅地で保護された。山に連れ戻されたが、12月16日を最後に再びサル寄せ場に姿を見せなくなった。捜索したが見つからず、園は1カ月が経った17日、死んだと判断した。

 釘宮磐市長は22日の定例会見で「入園者の減少に頭を痛めるなか、様々な話題を巻き起こし、高崎山を復活させてくれた功労者。高崎山の中興の祖と言っても言い過ぎではない。伝説のサルとしてこれからも来園者に親しみをもってもらいたい」と語った。