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  • 中国が初の政党白書 一党独裁の正当性強調

     【北京15日共同】中国政府の広報部門である国務院新聞弁公室は15日、政党に関する初の白書「中国の政党制度」を発表、56の民族と13億人の人口を抱える中国には「指導体制の強固な核心が必要」と訴え、共産党による一党独裁の正当性を強調した。  白書は、中国の民主政治建設は「基本的国情」に沿う必要があると述べ「外国の政治制度や政党制度をむやみに取り入れても決して成功しない」と指摘、三権分立や議会制民主主義など西側のシステム導入を拒否する姿勢を明確にした。  一方で、中央、地方各政府部内で共産党以外からの人材登用が進んでいることを強調。現時点では衛生相ら閣僚2人が共産党外の人材であるほか、昨年末時点で全国の県以上の幹部計3万1000人が非共産党員であるとした。  白書はまた、中国には共産党以外に「中国国民党革命委員会」など公認の民主諸党派が8党あることを指摘し「多党が協力する制度」だと強調。ただ「共産党が執政し、諸党派は政治に参加する」と述べ、政権交代の可能性は否定した。
      【共同通信】