先日、史上初の発売初日売り上げ100万枚突破(102.6万枚)を記録した、AKB48の22枚目のシングル「フライングゲット」が発売初週で135.4万枚を売り上げた。本作は、新曲(CD)に加えてミュージッククリップ(PV、ミュージックビデオとも言う)もDVDに収められている。
AKB48のミュージッククリップといえば、ファンの間では毎回話題になり、お気に入りのメンバーがどんなポジションで出演しているか等、チェックポイントが色々あるようだ。
しかし、決してファンならずとも、AKB48のクリップは何だか最後まで見てしまう、という声も少なくない。
それもそのはず、彼女らの新曲は毎回、日本映画界&音楽界を代表する監督らが演出をしているのだ。
今回の「フライングゲット」を手がけたのは、『ケイゾク』『TRICK』『20世紀少年』の堤幸彦監督。
■新曲は、カンフー映画のようなオープニング
オープニングはまるでカンフー映画のよう。食事をしながら談笑するメンバーの元に突然、謎の武闘集団「赤辺古四十八士」が現れ、彼女らを倒そうとする……。続きは、ネタバレになるので控えておくが、ラストは前田敦子と大島優子の一騎打ちとなり、この前の総選挙を彷彿とさせるドラマが展開される。
優雅な天女風衣装や煌びやかなダンス衣装をまとったメンバーが、アクションシーンに挑戦するなど、『TRICK』の堤監督らしいカメラワークを楽しむことが出来る。全編18分。(ドラマシーンをフィーチャーした23分の作品も)
せっかくなので、過去の作品のミュージッククリップも見てみよう。
■これまでの作品を手がけた有名監督たち
昨年の“卒業ソング”として話題となった『桜の栞』は、『スワロウテイル』『リリイ・シュシュのすべて』の岩井俊二監督が担当し、少女達の透明感溢れる映像に感動の声が集まった。
その前作『RIVER』は、『大声ダイヤモンド』『10年桜』『涙サプライズ!』『言い訳Maybe』『桜の花びらたち2008』『ポニーテールとシュシュ』等々、数々のAKB48のクリップを手がけてきた高橋栄樹監督。
彼は、THE YELLOW MONKEYの楽曲を多数担当し、ゆずの『飛べない鳥』、Mr.Childrenの『終わりなき旅』ほか、佐野元春、エレファントカシマシ等、数多くのミュージシャンが信頼寄せる逸材。過去には、世界的にも有名なヴィム・ヴェンダース監督の日本ロケに同行していたり、U2のクリップ編集も担当していた事もある。…