平等院鳳凰堂:平安の色 平成の大修理終了後のCG画像公開
毎日新聞 2013年07月10日 大阪朝刊
京都府宇治市の平等院と府教委は9日、平成の大修理終了後の鳳凰(ほうおう)堂(国宝)のCG(コンピューターグラフィックス)画像を公開した。平安時代の姿に近い鳳凰堂がよみがえる。来年4月中の公開を予定している。
平等院によると、鳳凰堂は創建(1053年)から約50年後の1101年に修理をした記録が残っている。昨年9月から始まった今回の大修理で、建物の柱などは、当時の修理で使ったとみられる「丹土(につち)」と呼ばれる顔料を使って赤く塗装する。屋根の上の青銅製の鳳凰像は金箔(きんぱく)を施し、平安時代の金色に復元する。
総事業費は約4億円。鳳凰堂は修理のため、来年3月末まで拝観を停止している。【山田英之】