大分のスポーツ

成迫、佐伯市職員に内定 「現役続ける」

[2012年12月12日 10:05]

日本選手権男子400メートル障害予選で力走する成迫健児=長居陸上競技場

 2008年北京五輪の陸上男子400メートル障害と1600メートルリレーに日本代表として出場した成迫健児(28)=ミズノ、佐伯市出身=が来春、同市職員として地元で新たな生活をスタートさせる。競技を続けながら、将来は父壱(まこと)さん(54)=彦陽中教頭=と一緒に陸上クラブをつくり、子どもたちを指導する夢を温めている。

 鶴城高から筑波大に進学。4年だった06年、400メートル障害で出した47秒93は為末大に次ぐ日本歴代2位。同種目で世界選手権に3度出場し、05年にはユニバーシアードを制した。日本選手権で3度、国体では5度の優勝経験がある。
 今年6月、ロンドン五輪の代表権を懸けた日本選手権に臨んだ。しかし、右足アキレスけんを痛めていて力を発揮できず、予選で敗退。これを契機に「地元の佐伯市民のために何かできないかと、ずっと考えてきたこともあり、市役所への就職を決意した」(成迫)という。
 成迫は同市が職員採用で10年度に新設した「スポーツ枠」(事務職)を受験し、内定を受けた。壱さんは「将来は親子2人で地元に陸上クラブをつくり、子どもたちを育てようと話している」と言う。成迫は右足のけがが癒えたことから、来春からは十種競技の経験がある壱さんにコーチしてもらいながら、「現役生活を続ける」としている。「16年のリオデジャネイロ五輪へ挑戦したいという思いもあるようだ」と壱さん。
 西嶋泰義市長は「好青年で親しまれる人柄。ドーハアジア大会での優勝、北京五輪出場と実績は十分。スポーツの指導者として期待している」と話した。

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