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国際
ナイジェリアで大学襲撃、40人死亡 イスラム過激派ボコ・ハラムの犯行か
2013.9.29 23:29
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【カイロ=大内清】ナイジェリア北東部ヨベ州にある農業大学で29日、学生寮に押し入った武装集団が銃を乱射し、ロイター通信によると学生ら少なくとも40人が死亡した。ナイジェリア軍の報道官は、北東部を拠点とするイスラム過激派組織ボコ・ハラムの犯行だと非難した。
現地語で「西洋の教育は罪」を意味するボコ・ハラムは、2009年以降、欧米式の教育施設や政府機関などに対する本格的なテロ闘争を行っている。ここ数週間は北東部を中心にテロを活発化させており、25~26日にはヨベ州に隣接するボルノ州の村で計27人を、7月にはヨベ州の別の学生寮で40人以上を殺害した。
フランス通信(AFP)によると、ナイジェリア軍は今年5月から大規模な掃討作戦を展開。軍関係者は、最近のボコ・ハラムが標的としているのが警備の手薄な民間施設ばかりなのは、掃討によって組織が弱体化し戦闘力が低下した表れだと主張している。
1億6600万人超とアフリカ大陸最大の人口を抱えるナイジェリアでは、国民の約50%を占めるイスラム教徒が主に北部に、約48%のキリスト教徒が南部にそれぞれ集中。ボコ・ハラムは北部でのイスラム国家建設を目指しているとされる。
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