グルジア・トビリシから370キロ西にある村で、「130歳」の誕生パーティー中のアンティサ・フビチャワさん=2010年7月8日、ロイター |
「世界最高齢」の女性とされていた旧ソ連グルジアのアンティサ・フビチャワさんが132歳で亡くなったと、現地メディアが7日伝えた。イタル・タス通信によると、葬儀が同日行われ、親類や知人ら数千人が訪れたという。
フビチャワさんのパスポートには、ロシア帝国時代の1880年7月8日生まれと記載されている。ソ連の集団農場で働き、第1次と第2次の世界大戦、ソ連の創設と崩壊、グルジアの独立を経験した。12人の孫、18人のひ孫、4人の玄孫がいると伝えられる。
生前、長寿の秘訣(ひけつ)を報道陣に聞かれ、「毎日朝食の後、仕事をする前に50グラムのチャチャ(ブドウでつくるグルジアのウオツカ)を飲んだ。これが大いに元気をくれた」と話していた。
フビチャワさんの出生をめぐっては、年月日を特定する書類が十分ではないとして、世界の最高齢記録には認定されていなかった。米国の老人学研究グループのリストでは、現段階の世界最高齢は米国女性のベシー・クーパーさん(116)としている。(モスクワ=副島英樹)