月出山岳に展望台 くじゅう連山など一望、絶景アピールへ [大分県]
日田市での「日本全国難読山名サミット」(10月26、27日)の開催に向け、月出山(かんとう)岳がある同市東有田地区の住民らでつくる実行委員会は、頂の一つ「一番坊主」に展望台を設置し、5日にお披露目した。標高約680メートルから見渡す絶景に関係者らは「全国から集まってくる人に満足してもらえる場ができた」と胸を張っている。
サミットは、月出山岳の北、中津市山国町との境にある標高700メートルを超える一尺八寸山(みおうやま)と共に「難しい読み名の山がある地域」として全国に発信し、観光振興などにつなげようと企画。今年に入り、両山に由来板や標識、記念碑などを設置し、月出山岳では、2キロを超える登山道を整備した。
展望台は風雨に耐えられるステンレス製で、高さ約3メートル(踊り場まで約2メートル)。踊り場の広さは4平方メートルあり、耳納連山や脊振山、くじゅう連山、万年山、鏡山などが見渡せる。
お披露目式には、実行委の関係者ら約20人が出席。実行委員長の菅田敏幸さん(66)は「将来的には一尺八寸山にも展望台を設置する計画だ。一人でも多くの人に来てもらいたい」と話していた。
=2013/09/06付 西日本新聞朝刊=