島根大は２４日、雲南市木次町の市勤労青少年ホームに「サテライトキャンパス雲南」を開設した。同市の人や自然、文化、産業を学ぶ拠点とする。同大のサテライトキャンパス開設は初めて。

　同大と雲南市は２００５年に協定を結び産業、医療・福祉などの課題解決に向け連携して取り組んでいる。キャンパスは市内各地で実施する研究や実習の場として整備された。

　ホーム内の一部を講義室や音楽室などとして使用。地元講師探しなどの手配をする地域コーディネーターを市民２人に委託し、まとめ役として同大職員１人が常駐する。本年度は学生の観光実習を予定。将来的には、市民向けの講座開設も検討している。

　同大学務課は「座学とは違う観点で学ぶことで、地域の求める人材の育成につながってほしい」としている。