より良い白血病治療のために

わかりやすい白血病の話

6.慢性骨髄性白血病(chronic myeloid leukemia, CML)

A.臨床所見

 発症は緩やかであり、進行しないと症状は現われません。脾臓が腫大することによる左上腹部の不快感、微熱、夜間盗汗、倦怠感などを主訴として医師を訪れ、検査の結果診断されることが多い病気です。ただし、最近では、定期健康診断や他の病気の検査時に偶然発見されることの方が多くなっています。身体所見では脾腫が最も多く、進行例では貧血もみられます。

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