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日本野球機構(NPB)は11日、今季から公式戦で使用している統一球の仕様を変更していたことを明らかにした。昨年、ボールの反発係数が基準値を下回るケースがあったため、修正を製造元のミズノ社に依頼していたもので、労組・日本プロ野球選手会(嶋基宏会長=楽天)と仙台市内で事務折衝を行った後、下田邦夫事務局長が公表した。下田事務局長は、ミズノ社にボールの改良を認めないよう、指示していたことも認めた。
NPBの隠ぺいは、すでに球界の一部で明るみに出ていた。今季の“飛びすぎる統一球”について、日本ハムのある球団関係者が疑問を持ち、昨季の球と一緒に割って、中身を調べてみたという。すると、「球の中心にあるコルク材の感触が、昨季に比べて今季の方が明らかに硬い」ことが判明したというのだ。
さらに、それぞれの球を壁にぶつけてみると、今季の方がはね返りが大きかったという。同関係者は「当然、バットに当たった時の反発も大きいと思う。去年と今年で、統一球は違う」と断言。この日の下田局長の説明を、一足早く実証していた形だ。
現場の選手も、確かな変化を感じ取っていた。4番であり、捕手である巨人・阿部は「今年は明らかに飛んでいますもんね。昨年なら(スタンドに)入っていないような打球が、今年は入ったりするので」。オリックスの坂口も「選手たちが一番分かっていたと思う。やっぱりね、という感じ」と感想を口にする。
打つ方だけではない。巨人・松本哲は俊足自慢の外野手らしく、「打球が落ちてくるまでの時間が長い気がする」と守備での感覚の違いを指摘。楽天の松井も「(統一球導入)3年目で打者が慣れてきているのかもしれないが、打球が速いと感じる時はあった」と言う。
もちろん、隠ぺいしていたことは問題だが、ボールの改良にはプラス面もありそうだ。「バッターにとっては良かったんじゃないか。中距離バッターには特に影響が出ていた。うちでも和田、森野あたりが苦労していたからね」と話すのは、中日・井手球団代表。統一球対策に苦慮し、調子を崩していた選手を救済する側面もあるという見解を示した。
(2013年6月12日06時00分 スポーツ報知)
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