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  • 科捜研鑑定員が別人資料取り違え 神奈川県警のDNA誤登録

     警察庁のDNA型データベースに神奈川県警が誤った情報を登録し、窃盗容疑で無関係の男性の逮捕状を取った問題で、同県警は15日、県警科学捜査研究所(科捜研)の鑑定員が並行して進めていた別人の鑑定の資料を取り違えたミスが原因だった、と発表した。

     この事件で県警は15日、窃盗の疑いで、住所不定、無職大井貴夫容疑者(49)を逮捕した。逮捕容疑は昨年11月7日夜、横浜市旭区の飲食店で現金約3万円やバッグなどを盗んだ疑い。県警によると、黙秘している。

     県警によると、県警が今年1月に誤って逮捕状を取った男性は2007年10月、道交法違反容疑で逮捕された際にDNA型の検体を採取された。大井容疑者の検体は同年7月に起きた別の事件の現場にあった。

     二つの検体鑑定は科捜研の男性鑑定員が同時期に担当。鑑定員は男性の鑑定書を作成する際、大井容疑者の鑑定結果を誤って男性の検体の鑑定嘱託書と一緒にとじるミスをしたため、大井容疑者のDNA型が男性のものとしてデータベースに登録された。

      【共同通信】